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【ベトナムウクレレ by G-Labo】ガズクラブの“舞台裏”②|vol.271

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GAZZLELE(ガズレレ)のオリジナルウクレレを、ウクレレ職人MOJA川上がベトナムに移住して創る!vol.271

ガズクラブの”舞台裏”①|vol.270より続く)

話は少し戻るが、実は、私はミーティング開催の少し前に、ライブ配信がきっかけで沸き起こった論争の当事者の数人より、論争当時の状況やあらましについて、直に話を伺っていた。

会員間の極めて個人的なやり取りに関するところなので、詳細を伝える事ができないが、実際に今回の事がトリガーとなり、人によって手段は違えども、共通してガズクラブから距離をおいている、もしくは退会を検討しているという話だった。

そして、お話をした際に事務局(私)の見解を聞いていただいた上で、様子見というステータスとなっていた。

ここで感じた率直な感想は、後述させていただく事にするので、しばしお待ちいただきたい。

ここで話を戻すと、事務局からミーティングの報告をFacebookグループとメール配信にて行った後、直ぐに3人の当事者から、苦言を呈する旨の連絡が、Facebookのメッセンジャー、メールなどで届けられた。

いずれも、イベント開催に直接的に関わっていた当事者達で、事務局の発信に対して、特にライブ配信に関する事に関して、事務局が調査をするなら、不公平のない様に行っていただきたいという趣旨の話や、自由な意見を発信しづらくなるのではないか?など、割と強い論調でご意見をいただいた感じであった。


たまたま、このタイミングで最初にご連絡いただいたのは、生配信イベントを企画した当事者その人であった。

メッセージをいただいたのは、既に日付が変わったあたりの深夜であったが、たまたま溜まったデスクワークの処理をしていたので、オンタイムで対応ができ、しばしチャットで会話させていただいた。

しかし、チャットでは双方の真意が伝わりにくいのと、長文のタイピングで返答することに対するもどかしさもあり、口頭にてお話しさせていただく事を提案させていただいた。

すると、今からでも大丈夫ですというお返事をいただいたので、早速電話にて連絡を取らせていただく事になったのであった。

詳細は割愛するが、話を聞いてわかったのは、というよりもわかっていた事ではあるが、彼がとても熱意を持ってガズクラブに参加していただいていたという事と、どの様な思いでイベントを発信したのかという事、またイベント後の論争に対して、とてつもない責任を感じているという事であった。

なので、私からまず彼に伝えた事は、ガズクラブへの熱意に対する感謝と、事務局としても私個人としても、先般のイベントに対して、決して否定的な立場ではないという事だ。

しかし、「やり方」については、改善の余地がある事もはっきり伝えさせていただいた。

もし、やる前に事務局に相談してもらい、承認を経て実行できていたとするなら、全体に対するアナウンスや、万が一の疑義が生じた際の対応も、事務局が全て責任を負って対応する事ができ、少なくとも個人間の意見の衝突には至らなかっただろうと事務局サイドは考えているという事だ。

もちろん、やりたい事をそのまま採用という事は、全体に配慮すれば、なかったのかもしれないが、それでも上手いやり方を一緒に考える事はできたかもしれない。

今後その様な機会があれば、是非そうした形で行いたいし、ミーティング後に発表した内容はまさにそのためのものであり、今後定期的にメンバーと事務局がダイレクトに関われるためにミーティングも継続していく事を説明させていただいた。

更に、今回の事態の調査について、見解発表直後にいただいたメッセージの中で、不公平が無い様に調査をしてほしいという要望をいただいていたが、それに関しては、そもそも公平、不公平という偏りのある話ではなく、あくまで、公正かつ厳正に行う旨を約束させていただいた。

実際にこの時の会話自体も、ある意味そうした公正な調査の一環とも言えるところがあり、非常にポジティブな話で幕を閉じた事もあって、双方とても納得の行く良い形でこの談話は幕を閉じた。

時間帯もさる事ながら、私自身が電話で直接対応する事自体、稀なケースで極めてイレギュラーな対応となってしまったが、メンバーの生の声を直に伺えた事は、非常に有益であったと実感した。


実のところ、できる限りの関係者から話を直接伺う事を私は決めていた。

様々な考え方、立場に違いのあるメンバーから直接声を聞いてみて、事の実情を肌で感じてみたかったからだ。

そこで、本問題の渦中にいた他のメンバーからも話を聞いてみる事にした。

個別に連絡を取り、各人と直接電話で話ができるか尋ねたところ、ありがたい事に、全ての人からご承諾いただき、お話を伺う事ができた。

各人との話の詳細は、極めて個人的な内容も孕むため、やはり割愛するが、共通して言える事がいくつかある。

まずは、伺った話に関して言えば、一様に皆様、ガズクラブに対してとてつもなく熱い想いをお持ちであるという事だ。

ガズクラブを少しでも良いものにするために必死でお考えいただいた上の行動であったことは、どの方の言葉からも痛いほど良く理解できた。

しかし、同時に気になった事もあった。それは各人の温度差や考え方の微妙な違いだ。

大まかな方向では一致しているものの、所々には”匙加減”の違いがあり、その匙加減の違いが、今回の事の経過の中における様々な局面で、水面下では少なからずの不協和音を生んでいたであろう事が、各人より伺った話から窺い知れた印象であった。

このような温度差は、距離でいうなら最初は近しいから気にならないが、事が進んでいく最中に段々と距離を感じるところなのかもしれない。

イメージとしては、三角形の頂点から始まる二辺を見るようなもので、出発点となる頂点近辺では二辺は極めて近い距離にあるが、最終的に最後のもう一辺と交わる時には、かなりの距離の開きを見せるのだ。


率直に思ったのは、人の意見、とりわけ大勢の意見を、個人が無償で取りまとめるのは、難しいという事だ。それはたとえ、少数の集団の中での多数派意見であったとしてもである。

お話を伺った全員に対して、事務局の見解と共にまずお伝えさせていただいた事は、事務局であれば、「誰からのどのような意見に対しても、当然にまずは、素直に”感謝とお礼”をベースとして意見を受け取れる」という事だ。
しかし、熱意のあるメンバー同士の直接のやり取りとなると、”想い”が強い故に、どうしてもお互いの言動に対して、真っ先に正誤や是非を断じるようなレスポンスが極めてダイレクトな表現で出てしまう。

「ガズクラブはこうあるべきだ」「いや、違う、こうでしょ」といった応酬に始まり、状況によっては、非常に感情的なやり取りにまで発展してしまう。

しかし、それも仕事ではないのだから、当然の流れだ。

だから、まずはそういった場合には事務局を通していただきたい旨を、強くお伝えさせていただいた。


また最も重大な話としては、全員が全員、それぞれに今回起こったこの事態に対して「とてつもなく重い責任」を感じている事であった。

これに対しては、はっきりとNOであるとお伝えさせていただいた。

事態に対して、責任を負うべきはあくまで運営サイドである“我々の仕事”だ。

これは、逆説的に言えば、メンバー個人が責任を負ってクラブ内を代表して行動を起こすというのは、今回の件でも重々わかる通り、非常に危険であるという事でもある。

そもそも1500名という大所帯に対する責任を、一個人が無償で負うというのは、不可能であると断言できる。

自身の経験から言えば、キャパシティを超えた過度な責任を負うというのは、著しく精神を蝕む危険な結果に陥りやすい。

つまり、メンバー個人が”運営的な立ち位置”で行動を起こすのは、絶対にNGだと私は考えているのだ。

責任を一身に背負うための事務局があるという事を、是非ご理解いただきたい。


ただし、だからといって会員個人は何の責任も負わないのかといえばそうではなく、個人に対する不敬な発言や行動があったとするならば、相対する個人に対しては、人として責任を感じる必要がもちろんあるだろう。

しかし、それはガズクラブがどうこうとは全く関係なく、あくまで、個人間の問題であり、運営が関与するところではないという見解である事も、あわせてお伝えしておく。

補足として伝えると、今回の件が発端で発生した個人間の諍い、もしくは、その他の会員間の個人的な諍いに対して、事務局は介入しないのか?というご質問も受けたのだが、これに対しては、こうお答えした。

本来的に個別の仲裁は行わないが、クラブ全体、もしくは広範囲に悪影響を及ぼす様な事に対しては、規約に則る形を基本として、対処しますという事だ。

例えば、私が賃貸マンションのオーナー(大家)だとして、棚子(賃借人)同士である隣人間の喧嘩の仲裁を、オーナーが請け負う事はまずしない。

ただし、共用部分にゴミが撒き散らされるとか、落書きなどの悪戯をされるなど、住民全体に被害が及ぶ様な場合には、即座に、マンションのルールの改定や監視カメラの設置などを行うであろうという事だ。

vol.272 ガズクラブの”舞台裏”③に続きます



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takeshiueda
この記事を書いた人
上田 健志
1977年愛知県名古屋市生まれ。
大学卒業後、アパレル会社での勤務を経て2004年に法務系士業コンサルティング会社有限会社LEGAL SQUAREを設立。
IT分野での顧客サービスの需要の高まりに伴い、有限会社C-UNIT SQUAREに商号変更し、システム開発を中心とした事業を行う。
現在は「ビジネスをつくる」をテーマに、日本とベトナムで複数のマーケティングプロジェクトを手がけている。
現 株式会社C-UNIT SQUARE代表取締役社長。

ある日、趣味の1つであるウクレレを通じて、ウクレレYoutube「GAZZLELE」と出会う。GAZZ氏とビジネスアイデアをあれこれ語り合う中で、いつしか協業することに。
"ガズのわがままウクレレ"クラウドファンディングを皮切りに、オリジナルウクレレの製造工場「G-Labo」の設立、D2C販売モデルなど、様々なビジネスアイディアを成功に導くべく、日夜奮闘中!

株式会社C-UNIT SQUARE
https://www.c-unit.co.jp
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