さて、ベトナムで“ガズのわがままウクレレ”の製作が本格的に走り出した頃、日本ではクランドファンディングに向けた本格的な準備が始まっていた。
クラウドファンディングにおいて最も重要なのは、そのプロジェクトにおける“ストーリー”であるが、言うまでもなく“GAZZLELE”というのは既に逸話や話題の宝庫であったので、その点、全く困る事はなかった。
そもそもガズさん自身がかなり“ドラマティックな存在”であるのに加えて、今回は川上のベトナム移住の話などもあり、目を引くような話は充分に事足りていたのである。特に誇張せずとも“ありのまま”をそのまま伝えれば、充分に伝わると我々は確信していた。
このクラウドファンディングで最も頭を使ったのはリターン(支援者に対する返礼品)のアイデアだった。
まずリターンの軸となるのは、“ガズのわがままウクレレ”そのものである。
これはクラウドファンディングにおいて王道的なリターンのあり方とも言えるが、将来製作される“ガズのわがままウクレレ”がそのままリターンとなるのである。平たく言えば、先行予約販売をイメージしていただければわかりやすいであろう。
それを軸に色々と付加価値をつける事で、様々なバリエーションのリターンを考案していくのであるが、問題はプライシング(値付け)である。
実は元々GAZZLELEでは、初心者向けとして販売されていたウクレレがあった。製造は中国、販売は国内という企業のOEMブランドであったが、GAZZLELEの名を冠し、ガズさん自身が丹念に一本一本手間を掛けて弾きやすくチューニングしていたこともあり、Amazonで爆発的な大ヒットを記録した逸品であった。
しかし、今回のウクレレはそもそもコンセプトが違う。ガズさんのわがまま(こだわり)を、工場による機械生産ではなく、本物の職人が最高の素材を使って手間暇掛けて創り上げる、いわば究極のウクレレなのである。
以前のウクレレは1万円程度で売られていたのだが、原価を考えると、いくらベトナムが人件費が安いと言っても、逆立ちしてもそのような価格帯で売ることはできなかった。
と言うか、あまり大きな声では言えないが、その価格では完全に原価割れとなってしまうのである。
では、一体いくらで売るのが適正なのか?
これを決めるにはいくつかの道筋があった。
次回、「【G-Labo】vol.20 ついに始まるクラウドファンディングへの挑戦!②」 に続く。
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