ベトナムでウクレレを創る!ドラマティックなビジネスストーリー。|G-Labo 公式ブログ

【ベトナムウクレレ by G-Labo】vol.8 歯車が動き出す!視察の果てに得たものは?③

< vol7. 「歯車が動き出す!視察の果てに得たものは?②

川上くんの告白を聞き、私が思ったのは、一言で言えば”色々もったいない”という事である。だから私が彼に一番初めに伝えた事は、”彼自身や彼の作品は、自身が思っているより遥かに価値がある”という事であった。

彼は、彼自身の持つ確かな技術と、その結晶たる作品に見合うだけの”自信”と”誇り”を持つ事が最も重要なのだ。それが、彼が職人であるための大前提である。
平たく言えば、「技量に見合った絶対的な自信を持て」ということである。

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後に聞いた話だが、彼はタカミネ時代には、あのジョン・ボンジョヴィやアヴリル・ラヴィーンなどの大物海外アーティストに始まり、国内では長渕 剛 氏などのギター製作に携わっていたという事だ。そんな彼がわざわざ自分の価値を下げしめてまで、安価に作品を売る必要は全くないのである。

ただ、良いモノだから売れるわけでもないし、安いから売れるわけでもない。更に言えば、良いモノをただ安くすれば売れるというものでもない。買い手に“良いモノであるという理解”を得て、極めて適正な価格で売れば良いのである。つまり、売り方の問題である。

そもそも彼の工房の一月あたりの生産可能本数は7本であったが、彼の設定していた価格では、仮に毎月7本売れたとしても、手元に残るのは一般的な新入社員の初任給にも満たない。つまり、このビジネスは初めから破綻しているのである。

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問題はどう世の中から“良いモノであるという理解”を得るかであるが、これは、ブランディングやプロモーションの仕方にもよるが、そんなものは正直いくらでもやりようがある。
何故なら、私はその時既に、彼自身の技術、そして彼の作ったウクレレが紛れもなく本物であるという確信を得ていたからだ。この最も重要にして絶対的な前提条件を満たしているからこそ、その先のやり方はいくらでも見いだす事ができる。

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簡単に言えば、彼の技術や彼の作品が名実共に本物であると世の中に認識されれば、有名店だろうが、量販店だろうが、わざわざ頭を下げてお願いしなくても、あちらからぜひ取り扱いたいとオファーをもらう事ぐらい容易な事なのである。

とはいえ、私の中では既に“最も確実で手っ取り早く”彼が世に認められる術のイメージは出来上がっていた。
何故なら、私は昨今のウクレレ業界において、最も影響力のある人物をよく知っているからだ。もちろん、ガズさんのことである。

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ただ、重要なのは、川上くんがこれから話す私の話に流されるのではなく、自分で考えて、自発的に話に乗ってくる事が最も大切だと思ったので、まずは、ここで改めて、自分の自己紹介をする事にした。
そしてその中で、私はGAZZLELEのガズさんとこれから始める「ベトナムでウクレレを作るプロジェクト」のあらましについて話をした。

彼はまず、ガズさんの名前を聞いて驚いていた。ウクレレ業界では、まさに時の人であるから無理もない。私はガズさんが考えるGAZZLELEらしいウクレレのコンセプトについても説明した。

これには彼もとても共感している様だった。そして、それからおよそ一ヶ月後にベトナムに工場の視察に行く事も伝えた。彼はとてもワクワクしている様子で私の話に聞き入っていた。
一通りの話が終わった時、悶々とした表情で、彼は私に自分がどうしたら良いか尋ねてきた。私はその質問には答えず、彼にどうしたいかと聞き返した。自分で考えて言葉を発すべき場面である。
一呼吸ののち、彼は「ベトナムに自分も同行したい」と、私に申し出たのだった。

次回「歯車が動き出す!視察の果てに得たものは?④」に続く。

 


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takeshiueda
この記事を書いた人
上田 健志
1977年愛知県名古屋市生まれ。
大学卒業後、アパレル会社での勤務を経て2004年に法務系士業コンサルティング会社有限会社LEGAL SQUAREを設立。
IT分野での顧客サービスの需要の高まりに伴い、有限会社C-UNIT SQUAREに商号変更し、システム開発を中心とした事業を行う。
現在は「ビジネスをつくる」をテーマに、日本とベトナムで複数のマーケティングプロジェクトを手がけている。
現 株式会社C-UNIT SQUARE代表取締役社長。

ある日、趣味の1つであるウクレレを通じて、ウクレレYoutube「GAZZLELE」と出会う。GAZZ氏とビジネスアイデアをあれこれ語り合う中で、いつしか協業することに。
"ガズのわがままウクレレ"クラウドファンディングを皮切りに、オリジナルウクレレの製造工場「G-Labo」の設立、D2C販売モデルなど、様々なビジネスアイディアを成功に導くべく、日夜奮闘中!

株式会社C-UNIT SQUARE
https://www.c-unit.co.jp
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