ベトナムでウクレレを創る!ドラマティックなビジネスストーリー。|G-Labo 公式ブログ

【ベトナムウクレレ by G-Labo】面白企画!G-Laboインターンシップの妙④ | vol.56

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GAZZLELE”ガズ”モデルのオリジナルウクレレを、ウクレレビルダーMOJA川上がベトナムに移住して創る!
G-Labo誕生ストーリー – vol.56

G-Laboインターンシップの選考は、書類審査からの面接審査という流れで執り行われた。

まずはエントリーシートによる書類選考だが、実のところ、既にこの時点で今回の選考は非常に難しいものとなると痛感していた。

何故なら、エントリーシートには本インターンシップに関する志望動機や意気込みを記入する欄があるのだが、全員が全員、どれもが本当に熱意に満ち溢れた素晴らしいコメントが書かれていたからだ。

また、その内容も非常に濃厚で重厚なものが実に多かった。個別の内容はプライバシーに関わるので割愛するが、総体的な感想としては、このインターンシップを通じて“人生における何かしらの転換のきっかけ”を求めている人が多いという印象を受けた。

【ベトナムウクレレ by G-Labo】面白企画!G-Laboインターンシップの妙④ | vol.56

どれもが軽くなく、ドラマチックで非常に心惹かれる内容だったのである。

できる事であれば、エントリーシートを送ってくれた全員と直に会って話を聞いてみたいと思ったし、会うべきだと思ったのだ。

しかし、面談の難しい海外からの応募や、実際に渡航できるタイミングが予定されていた期間と合わないという方も見え、そうした人達に関しては、大変申し訳なく残念に思ったが、この時点で丁重にお断りさせて頂く事となった。

しかし、残りの人達には全員面接を行う事にした。この事により、当初一日で行う予定だった面接を二日に渡り行わなければならなくなったが、それでも出来る限り多くの志望者の声をどうしても直に聞いてみたかったのである。


面接は東映エージェンシーの会議室にて、ガズさん、こずえさん、竹内さん、青山、そして私の5人が面接官を務める形で執り行われた。

もちろん面接官全員がエントリーシートに目を通していたのだが、面接開始までの待ち時間は、一体どんな人が来るのか?という話題で持ち切りで、全員がワクワクしながら志望者の到来を待ち望んでいた事をよく覚えている。

面接では、エントリーシートに基づいて、志望動機や経歴などをヒアリングしていくのだが、想定していた通り、誰もに無視できないドラマがあり、このインターンシップに参加するにふさわしい理由を持っていた。

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そんな中、私が最も重要視したのは、会話を進めていく中で、その志望者が川上や他のベトナム人スタッフと“並んで働く姿”が想像できるかどうかであった。

インターンとはいえ、既存のスタッフからすれば、“新しい同僚”である。
故に“共に働くイメージ”がいかに持てるのかが最も重要なポイントだと考えたのだ。


今回の面接に訪れた人達は、主婦に学生、会社員など本当にバラエティー豊かで個性的な面々が揃った感じだったが、その中でも際立って目立っていた人物を一人紹介しよう。

それが本インターンシップ生の第一号となる“淡路くん”だ。

彼はわざわざ北九州から面接に訪れたのだが、まず注目すべきは彼の“ヘアスタイル”である。

何と、川上と同等の“天然アフロ”なのだ。
そして背丈などの印象も近く、おそらく遠まきに二人が並んでいる姿を見ると、よく知らない人であれば区別がつかないかもしれないというレベルで、二人は似た印象なのである。

誤解がないように断言しておくが、もちろん川上に似ているから選んだわけではない。
彼と話した第一印象は、決して話上手ではなく、むしろガチガチに緊張している上に、不器用な印象であった。

しかし、“圧倒的な熱意”と“覚悟”だけは、その真っ直ぐで不器用な言葉から真摯に伝わってきたのだ。

そして、まさに断っても勝手にでもついてきそうな勢いが彼にはあった。

何と彼は、このインターンシップに全てを賭けて、当時務めていた会社を既に辞める事を決めてから、まさに背水の陣で面接に臨んできていたのである。

無茶苦茶だが、馬鹿みたいに凄い行動力だ。

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言葉が悪いので大変恐縮だが、私は“こういう馬鹿”が好きだ。
ビジネスの世界において、“行動力のある馬鹿”は“賢しいだけのビジネスマン”よりも遥かに大化けする可能性がある。

“馬鹿みたいな行動力”とは、最大の武器であり、誇るべき資質なのだ。

また、彼にはもう一つ素晴らしい素養があった。それは、“人が好きである”という事だ。
スキルとしてコミュニケーションが得意なわけでなく、人と関わる事がとても好きであるように見受けられたのだ。

これは川上とだけでなく、異国の人と働く上でもこの上ない強みとなるのは言うまでもない。

故に、私が重要視していた「彼がチームの一員となる姿をイメージできるか?」という問いには、はっきりと”YES”であると断言できたのだ。

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こうした彼の性格がもたらす後の面白いエピソードや、後に起こる川上を取り巻く大きな困難に立ち向かうのに非常に重要なキーマンとして活躍するエピソードなどもあるが、それはまたいずれ語る事とする。


とはいえ、本インターンシップの選考は本当に困難を極めた。本当に採用したいと思えた人が沢山いたからだ。

最終的には当初の2名という予定を1名増やし、淡路くんを含む3名を初のインターンシップ生として採用する事となった。

淡路くんを除く2名のうちの一名が女性で、もう一人が有名大学の学生だ。

しかし、この後、当時は“思いもよらなかった事態”が起こり、淡路くん以外の2名は残念ながらベトナムに行く事が出来なくなった。
その事態とは今も世界中で続く、“コロナウィルスの蔓延”である。

渡航のタイミングで淡路くんだけが、ギリギリでベトナムに渡る事が出来たのである。

次回

次回「vol.57」に続く!


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takeshiueda
この記事を書いた人
上田 健志
1977年愛知県名古屋市生まれ。
大学卒業後、アパレル会社での勤務を経て2004年に法務系士業コンサルティング会社有限会社LEGAL SQUAREを設立。
IT分野での顧客サービスの需要の高まりに伴い、有限会社C-UNIT SQUAREに商号変更し、システム開発を中心とした事業を行う。
現在は「ビジネスをつくる」をテーマに、日本とベトナムで複数のマーケティングプロジェクトを手がけている。
現 株式会社C-UNIT SQUARE代表取締役社長。

ある日、趣味の1つであるウクレレを通じて、ウクレレYoutube「GAZZLELE」と出会う。GAZZ氏とビジネスアイデアをあれこれ語り合う中で、いつしか協業することに。
"ガズのわがままウクレレ"クラウドファンディングを皮切りに、オリジナルウクレレの製造工場「G-Labo」の設立、D2C販売モデルなど、様々なビジネスアイディアを成功に導くべく、日夜奮闘中!

株式会社C-UNIT SQUARE
https://www.c-unit.co.jp
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