前回、前々回にて、ウスレレ、ガズモデルのお話をさせて頂いたが、個人的には、その二つを組み合わせた、“ガズモデルのウスレレバージョン”というのもかなりおすすめだ。
G-Laboの“良いところ”として、ベトナム工場におけるウクレレ製作は全てが職人の手作業によるものであるという事だ。これはつまるところ、手間ひまは掛かるが、非常に柔軟に、対応できるという事でもある。
つまり、良いアイデアが生まれれば、既存の製品にもすぐさま柔軟に応用できるという事だ。
ところで、工場の生産体制が整った頃から、継続的に様々な新製品の開発を行なっている。
毎月の様に、ガズさんが生み出す様々なアイデアを形にしたものや、川上独自の工夫やこだわりが詰まったものが“次代を担う製品のサンプル”として次々と挙がってくるというわけだ。
しかし、それらのほとんどは“失敗作”である。
この“失敗の山”について、私が経営者として思うのは、「引き続き、何度でも、遠慮なく、思いっきり失敗しなさい。」だ。
むしろ、「失敗にどれだけ投資できるか?」がクリエイティブな事業を推進するにあたり、最も重要な事だと思っているし、経営者として求められるべき度量だとも思っている。
また、そもそも、企業として駄作を知らなければ、決して傑作を作ることはできないと信じている。
それに、例えば失敗のコストを恐れて、チャレンジが疎かになれば、当然にこのソリューションの飛躍的な発展も望めないだろう。
失敗とは、高く飛ぶための助走に他ならないからだ。
ガズさんも私もだが、開発製品の品評には、基本的に、尋常じゃないレベルで、かなりの“辛口”だ。
もしも、皆さんがウチの会社のサンプルに関する評議の場に立ち会ったのなら、ドン引きされるレベルかもしれない。
そして、“ちょっと良い位”では、決してその製品を表には出さない。
それは川上には悪いが、彼がどれだけ真剣に想いを込めて作ってきたものであったとしてもだ。
欲しいのは常に“確信”だからだ。
わがままウクレレやウスレレ、ガズモデルが完成した時には、見た瞬間にグッとくるものがあり、弾いた瞬間にそれが確信に変わるという“特別な瞬間”があった。
それは、失敗の積み重ねによる研鑽の集大成として、自信を持って誇れる“圧倒的な完成度”に他ならない。
そして、この特別な瞬間を境に“多くの失敗作達”は、傑作を生み出すための素晴らしい“礎”として昇華される。
余談だが、これらの日の目を見る事のなかった、隠された名前の無い英雄達の紹介を、いつか、是非YouTubeでも紹介してもらいたいと思っている。
製品の開発の歴史を語るのであれば、彼らの姿を見てもらうのが、まさに百聞は一見にしかず。一番わかりやすいからだ。
新製品の開発については、まだまだお伝えしたい事は盛り沢山で、まさに“次の逸品”の話もあるのだが、それはまた別の機会にお伝えさせて頂こうと思う。
次回
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