新しいパートナーが見つかったところで、物語は一気に加速していく。
まず、川上の監修の元にベトナムで作り出されるウクレレの販売第一弾は、「クラウドファンディング」を活用する事にした。これには、いくつかの理由がある。
まず根本的に、GAZZLELEというコンテンツはクラウドファンディングととても相性が良い。GAZZLELEは既に独自の強力な配信メディアとしてYouTubeチャンネルが確立していたし、加えてfacebookなどのSNSで多くのファンとの繋がりがしっかりとできていたからである。クラウドファンディングを始める上で、これほどの好条件が揃っているというのもかなり珍しい。
しかし、それ以上に重要なのは、我々の目指すブランドの”コンセプト”や”価値観”が、クラウドファンディングという手法と非常に親和性が高いという事だ。
我々のブランドコンセプトの第一は「GAZZLELEの考える”面白い” “楽しい” “ワクワク”にユーザーを巻き込み、一緒にサイコーなモノを創ろう!」というものである。
つまり、単純に「ユーザー=お客様」なのではなく、「ユーザー=“一緒に楽しむ仲間”」なのである。
正直な話、クラウドファンディング以外の販売の手法はいくらでもあったが、このコンセプトや価値観を体現するスタートを切るためには、クラウドファンディングこそが最も適していると考えたのである。
要は、「めちゃくちゃ楽しいお祭りが始まるから、皆参加しようぜ!」っといった感じなのだ。
実際のところ、クラウドファンディングはコスト面で考えれるならば、デメリットもかなり多い。手数料は高いし、プロジェクトページの作成やプロモーションにも相応な手間と費用がかかる。コスト面だけを単純に比較するのであれば、普通にECサイトを立ち上げてダイレクトに販売をした方が遥かにマシなのだ。
しかし、この第一弾の売出しに関しては、ユーザーを巻き込んで、この産みのタイミングにしか得られない“特別な体験”をどうしても共に分かち合いたいと考えた。だから、我々はこの“楽しいお祭り”を選択したのだ。それは、これから伝説となるであろうロックバンドのファーストライブがあるから絶対に行くべきだ!っと声高々に叫びたいというような感覚に近かったかもしれない。
クラウドファンディングだけでおなか一杯になるほど沢山のエピソードがあるのだが、その話は後述するので、ここでは割愛する。
こうして販売の第一弾の手法が決まったところで、更に色々と具体的な事が決まってきた。
まずブランド名であるが、ここで正式に「G-Labo(ジーラボ)」という名前に決まった。
ご存知の方も多いかもしれないが、ガズさんはなかなかのアイデアリストである。スイッチが入ると妄想が止まらないようで、会うたびに本当に様々な新しいアイデアが飛び出してくる。
あまりに多すぎて精査をするのも大変なのだが、その範囲はウクレレや音楽に留まらないから面白い。
そして、そうしたアイデア達の中には、すぐにカタチにすべき優れたものも少なくない。
「G-Labo」というブランドは、まさにそうした優れた想像をカタチにする事を目的としたメーカーである。「想像力=創造力」を、体現していくのだ。
だから、もしかしたらいずれ、G-Laboでウクレレとは全く別の”面白い何か”を作ったり、販売するかもしれない。これに関しては、半分冗談で半分本気であると、今は言っておこう。
とはいえ、まずG-Laboで取り掛かるべきはウクレレ製造である。これが成功しなければ、何も始まらない。というわけで、次に決まったのはウクレレの「名称」である。
これは、ガズさんとこずえさん、そして私の3人で意見を出し合って決めた。そこで満場一致で決まったのが、「ガズのわがままウクレレ」である。
何故なら、ガズさんが本当にわがままだから・・というのもあるかもしれないが、このネーミングの一番の理由は、このウクレレには本当に随所にガズさんのこだわり(わがまま)が詰まっており、そのわがままを、川上が見事に体現したものだからである。
そして、最後に決まったのは、川上のニックネームである。
彼は「MOJA(モジャ)川上」と命名された。命名したのはもちろんガズさんである。
理由は言うまでもないが、この命名をしたガズさんの意図は話しておこうと思う。
ガズさんは、川上の仕事を認めた上で、このプロジェクトを通して彼も“主役の一人”になるべきであると考えてくれていた。だから彼もしっかり露出すべきだといつも言っていたのである。
だから、世の中にしっかりと彼の印象を刻み込むため、彼のトレードマークであるモジャモジャの天然アフロから、彼のニックネームを命名したというわけである。
そういえば、出会った当初から川上はガズさんからは「モジャくん」と呼ばれていた。しかし、名前とは本当に大事なもので、クラウドファンディングで「MOJA川上」として登場して以降、あちらこちらで「モジャさん」「モジャさん」と呼ばれているのである。どうやら、このイメージ戦略は当たっているらしい。
次回、「【G-Labo】vol.16 デザインで語る!最強のG-Labo専属デザイナー登場!」に続く。
\ R A N K I N G /
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