我々ベトナムツアー一行は、台風の影響で予定よりも数時間遅れてしまったものの、夕方には無事にホーチミンにたどり着く事ができた。
現地では、チャーターしたバスと共に兼松が待ち構えていた。
ホテルまでの移動は30〜40分程度であったが、参加者のうちエマさんを除く3人はベトナムに来た事が初めてだったという事もあり、初めて見る“バイクの大群”を見て、やはりとても驚いていた。
最早お約束であり、一種のアトラクションと言っても良いのかもしれない。
ホテルは以前にも紹介させていただいた“REX HOTEL”で、今回は何故かありがたい事に、到着早々にロビー傍のラウンジにてウェルカムドリンクが振る舞われた。
そこで我々は一先ず、無事に到着した事を祝い乾杯する事にした。
とはいえ、あと1時間もすれば、夕食にちょうど良いくらいの時間である。チェックインを済ませた我々は、夕食への出発まで、ホテルにあるルーフトップバーで時間を潰す事にした。
まさに至れり尽くせりで、ホテルからこのバーで使えるドリンクチケットももらっていたのである。
話は少し逸れるが、今回の旅のメインテーマはあくまで「セミオーダーウクレレのオーダー」であったが、私の中で次いでプライオリティー(優先度)の高いサブテーマだったのは、ズバリ「グルメ」である。
もちろん私は自分を“美食家”と言えるほどのグルメではないが、旅先で“美味しいもの”を食べるというのは、後に旅の思い出を語る際に、非常に重要なエッセンスであると考えているのだ。
あくまで私の持論であり、個人の偏った主観として聞いて欲しいのだが、とかく海外旅行の場合、旅先の食文化が自分に合うか合わないかで、将来のリピート率にかなりの影響があるものと考えている。
また、これはベトナムに限った話ではないが、私は日本語のガイドブックなどの情報は往々にして当てにならないと考えているし、トリップアドバイザーなどの情報サービスは、“口コミ”という非営利な情報なのでガイドブックよりは信用できるものの、味覚の違う様々な人種の人たちの意見なので、参考にはするが、やはり自分の舌で確かめるのが一番確かに決まっている、と思っているのだ。
また、そもそも海外旅行に行くと、その国の料理ばかりをメインに食べがちなのだが、これも異議ありなのである。
日本にいるからと言って、寿司や会食などの和食だけが美味いわけじゃない。日本には、発祥は他国であっても日本に根付いた“特有で複雑な食文化”がある。
ホーチミンという都市は国際都市であり、様々な人種が入り乱れる、いわゆる“人種の坩堝(るつぼ)”だ。
なので、当然にその食文化も様々で複雑なのである。
そういうわけで、このツアーでは、ベトナム料理はもちろんのこと、イタリアンやフレンチなども、私の独断と偏見で盛り込む事とした。
もちろん、いずれも私のおすすめレストランばかりなのだが、今回のチョイスのテーマは、私がホーチミンを訪れた際に“鉄板”として訪れる事が多い店を中心に組み立てた。
もっとローカルでマニアックなおすすめレストランも沢山あるのだが、まずは“私的王道”を味わってもらおうと考えたのである。
まず到着初日の夕食に訪れたのは、「Temple Club(テンプルクラブ)」である。
ここはブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー夫婦が訪れた事で一躍有名になったベトナム料理レストランだが、“ソフトシェルクラブの唐揚げ”や“北京ダックのオレンジソース”などが絶品で、春巻きなども非常に美味しい。
そして、何よりも店の雰囲気が素晴らしい。
店外の喧騒からは全く想像がつかないくらいに、店内にはレンガ調のクラッシックで落ち着いた空間が広がっている。
調度品もアンティーク調のテーブルやソファーが並び、何ともゆったりとした贅沢な雰囲気があるのである。
ここでは、どういう理由だかわからなかったが、大変ラッキーな事に、何とお店の半面に及ぶ広いスペースを個室状態で貸切らせてくれた。
そして、美味い料理に加え、ベトナムビールやワインを楽しみながら、何とその貸切スペースでちょっとした“ウクレレ演奏会”をやらせてもらえたのである。
さすがにウクレレを弾くのはどうかと思ったが、お店の人も笑顔でオーケーしてくれたのが実に嬉しかった事をよく覚えている。
こうして、1日に4度の乾杯を交わし、我々のベトナムツアーは幕を開けたのである。
そして、いよいよ明日、参加者一同は川上工房を訪れる事となるのである。
\ R A N K I N G /
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