こうして様々な事が決まってくると、次に肝心になってくるのがブランドイメージを体現する「デザイン」である。
川上はガズさんのこだわりを見事にカタチにして「ガズのわがままウクレレ」を作り上げた。そのブランドを効果的にプロモーションしていくためには、GAZZLELEやガズのわがままウクレレの”コンセプト”や”価値観”、そしてGAZZLELEの持つ独特な”雰囲気”や“背景”を深く理解し、余す事なくカタチにする高いデザイン力が必要になってくる。
ロゴやプロモーションサイトがダサいのは言語道断だが、ただ格好良ければ良いというものでもない。見た瞬間、入った瞬間に、GAZZLELEの世界観を自然と体感できるような雰囲気が大事なのである。
さらに、これまでGAZZLELEを運営してきたガズさんやこずえさんは、二人ともまさに“感性の人”で、ブランドイメージに対するこだわりも相当に強い。問題なのは、二人の感性とシンクロできる優秀なデザイナーが都合良く見つかるかどうかである。
ちなみに、私はそうした感性が問われる仕事は大の苦手である。平たく言えば、超が付くほどデザインというか、美術、図工的な事が苦手なのだ。
しかし、優秀なデザイナーにはアテがあった。それがウチの会社の青山である。
二流のデザイナーが「依頼者の要望に沿ったデザインを作れる者」だとしたら、一流のデザイナーというのは「依頼者の想像を軽々超えた上で、尚且つしっくりくるデザインを創る者」だと私は考えている。身内の話で恐縮だが、彼女はそうしたデザインができる稀有なデザイナーの一人だ。
プロゴルファーが神技的なアプローチで美しくピン側ギリギリにボールを落とすように、一撃でかなりのニアピンで“大正解”に寄せる事ができるのだ。あとは細かな微調整をすれば、見事にカップインであり、ノリが良ければホールインワンも狙って獲れる。
デザインの仕事というのは、悪い意味でハマる事がある。修正を繰り返すものの、なかなか客の要望を満たすデザインに辿り着けず、ドツボにハマってしまうのだ。そうした状況に陥ったデザイナーに代わって青山がデザインに入ると、一発でご満足いただけるというケースを私は何度も目にしてきた。実際に、ウチのクライアントであるトヨタグループや近鉄グループを始めとする大手企業から彼女名指しで依頼が来る事も少なくない。
結論から言えば、ガズさん、こずえさんと青山とのデザインにおける相性は抜群であった。ロゴのイメージなどは、ガズさん、こずえさんからイメージを聞いた上で何種類かあげていたが、どれも良くて選ぶのが難しいという贅沢な悩みが生まれる事態となったのだった。
こうして、ロゴに始まり、クラウドファンディングのプロジェクトページ、また現在のGAZZLELE公式サイトなど、以降のGAZZLELEに関わるほぼ全てのデザインは、彼女を中心として製作する事になった。
余談だが、彼女はウチの会社の中では“若い方”であるが、実力で他のスタッフをごぼう抜きし、今や取締役に抜擢されるほどの凄腕だ。社内では先述した兼松と並んで重要な柱の一本であり、彼らこそ私の右腕であり、左腕なのである。
二人が各々の得意分野でこのGAZZLELEソリューションに加わった事で、以降の物語がより加速度的に進んでいく事になったのは言うまでもない。
次回、「【G-Labo】vol.17 舞台は再びベトナムへ!川上の新生活」に続く。
\ R A N K I N G /
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