今回のベトナムツアーの集合場所は成田空港だった。私は名古屋在住なので、普段は中部国際空港からのベトナム行きが多いが、朝一のフライトという事もあり、参加者達を出迎えるため、今回は珍しく前日から成田入りしていたのである。
しかし、このベトナムツアーだが、実は前日から“ある不安事”に見舞われていた。
その不安とは何かと言えば、この日まさに関東が“台風の直撃”を受けていたという事である。
私が前日に宿泊したホテルでは、この日、この台風によって欠航を余儀なくされた様々な国からの多くの旅行者たちで、まさに“ごった返して”いた。
仕方のない事だが、そのおかげで、チェックインだけで30分以上は待たされてしまった。
しかし、そんな事よりも、心配なのは明日のフライトである。ホーチミン行きの便は、本当に飛べるのだろうか?
余談だが、私は雨男ならぬ、“嵐男”である。
“嵐を呼ぶ男”というと格好をつけ過ぎな表現であると笑われてしまいそうなので、ここでは敢えて“嵐男”と言っておこう。
つまり、肝心な行事ごとの際などに、なぜか台風や大雪などの大嵐に見舞われる事が多いのである。
対してガズさんは“スーパー晴れ男”である。天気予報が高確率で雨にも関わらず、ここぞという時には、なぜか決まって晴れとなってしまうのである。
つまり、これは“私vsガズさん”のまさに天気男対決でもあったのである。
そして、この勝負の勝者は幸いな事にガズさんとなった。
人生の中でもこの時ほど進んで“負け”を望んだ事はなかったが、ガズさんの晴れ男パワーのおかげで、我々はベトナム出発に向けて“一縷の望み”を掴んだのである。
しかし案の定、成田空港は私がこれまで見た事もない、信じられないレベルで大混雑していた。
今回のフライトは全員がベトナム航空を利用したのだが、そのチェックインカウンターまでの気の遠くなるほどの長蛇の列のインパクトは凄まじいものがあり、当然に、この中から参加者を目視で探す事は非常に困難極まりなかった。
早めに空港に着いた私は、まずは共にこの旅のアテンダントを担う東映エージエンシーの篠原部長と合流する事にしたが、電話で連絡を取り合うも、二人とも長蛇の列に阻まれてなかなか上手く出会う事ができず、かなりの苦戦を強いられていた。
というのも、篠原さんは、小洒落た雰囲気で口髭がよく似合う、どこかで見た事のある“映画監督っぽい”“小粋な感じのおじさん”なのだが、“ちょっとばかし背が低い”ので、完全に人の波に飲まれてしまい、なかなか発見できないのである。
しかし、流石は篠原さんというべきファインプレーで、私は何とか彼を発見する事ができた。
彼は、何と“お手製のGAZZLELEの手旗”を用意しており、それを一生懸命できるだけ高く掲げてくれていたのである。
まさか自作してくるとは驚きだったし、少々ウケたが、実際に救われた身なので、ここは素直に感謝しておこうと思う。
篠原さんには引き続き列に並んでおいてもらって、私は、その旗を借りて、参加者探しへと向かう事にした。
まず、同じ列のはるか後方にいたガズさん、こずえさんと合流した。
そして、いよいよ参加者との初対面である。
まず合流したのは“百代さん”である。
彼女はプロのカメラマンだ。職業柄か、パッと見の雰囲気は“旅慣れた旅行者”といった出で立ちだったが、実際は特に旅慣れているわけではなく、我々と同様に、この異常な混雑に少々動揺気味であったのが印象的だった。
続いて、合流したのは”熊木さん夫妻”である。
二人はGAZZLELEの古くからの熱心なファンで、ガズさんやこずえさんとももちろん面識があり、よく知った間柄である。
そして、最後に”エマさん”という女性の参加者なのだが、彼女は本当に旅慣れた人であった。
この大混雑の中、私が連絡を取った時には、既にE-チェックインを済ませ、荷物をドロップオフし、何と既に保安検査所を通過済みであった。
この彼女の行動がヒントとなり、全員彼女に倣って同様のやり方で、見事スムーズに大混雑を脱出する事ができたのである。
しかし、この異常事態のせいで、この日のほとんどの便がディレイしており、我々の乗る便も当然に大幅に出発が遅れていた。
そういうわけで、今回のベトナムツアーは、空港内にあるフードコートでの“乾杯”からスタートする事となったのである。
そして、遅れる事数時間、我々は遂にホーチミンに向かう便に搭乗する事ができたのである。
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