さて、いよいよこのベトナムツアーも最後の一日を迎える事となった。
一晩明けて、どうやら昨晩の大変な宿題は全員無事に終える事ができたらしい。
朝食の際に顔を合わせた際の全員の清々しい表情から伝わってくる。
この日の主だったイベントは、午後から行われる、皆さんお待ちかねのガズさんによるマンツーマンレッスンである。
しかしガズさんからの提案があり、このマンツーマンレッスンは、参加者全員がひと所で受ける、“スペシャルな合同レッスン”として行われることになった。
その合同レッスンの会場だが、“私の部屋”という事になった。
REX HOTELの部屋は、スタンダートでも十分に広いのだが、特に今回は、全員のフライトが夜間だった事もあり、その待機用にも使えるよう、全員がくつろげるほどの広い部屋を借りてあったのである。
この日帰国予定だったのは、熊木夫妻とエマさんの二組で、我々ホスト側は“お仕事”のために、百代さんは観光のためという事でもう一泊する予定となっていたが、我々のフライトもやはり翌日の同時間の深夜便のため、こうした部屋が一室あると、非常に重宝するのである。
さて、お楽しみのイベントの前には、“大事な腹ごしらえ”という事で、このツアー最後の昼食の時間である。
実はホテルの朝食がかなりヘビーなビュッフェのため、“昼食要らない説”もあったのだが、本日が最後という事もあり、私オススメの「バインミー」(ベトナム風サンドイッチ)を“軽く”食べに行く事となった。
訪れたのは「Propaganda(プロパガンダ)」である。
ネットで調べると、ビストロレストランと紹介されているが、レストランというよりはカフェという印象で、以前から「プロパガンダカフェ」という名称で呼ばれる事が多かったと思う。
バインミーは、ベトナムを代表する朝食というかファーストフード的な存在で、街のあちらこちらの路面で販売されているが、ここのバインミーは一味違う。
まず、何と言ってもパンがとても美味しい。
さらに具材のバリーションも豊富で、どれも本当に美味しいのだ。
そして何より店内がおしゃれで、壁面全体にプロパガンダ風アートが施されており、見ているだけでとても楽しくなる。
ただ、一つだけ難点がある。それは、バインミー自体がデカ過ぎるという事だ。
女性なら、一人前を二人で分けて丁度良い位といった感じなのである。
もちろん、春巻きやフォーなど、他のベトナム料理も、なかなかのクオリティなので、ホーチミンを訪れた際には是非一度足を運んで頂きたい。
そして、いよいよ迎えたこのツアーの“最終イベント”となる合同レッスンだが、やはりここは“流石のガズさん”というものであった。
参加者全員、十人十色にレベルも違えば、当然に知りたいポイントも違う。もちろん、課題としている曲そのものも全員違う。
それでも“ガズさんの魔法”にかかれば、ガズさん的な独自のアプローチで各自に合った的確な指導がなされ、各々バラバラだったはずの練習メニューが、次第に不思議な一体感を帯びてくるのである。
簡単に始められるが、“簡単だけで終わらない”のがGAZZLELEの凄いところで、本当に奥が深い。
その探求が続く様は、まるで人生そのもののようにも思えるのだ。
初学者の私からすれば、熊木さん(ご主人)などは、ギターの経験もあり、既に充分上手いと感心してしまうのだが、それでもまだまだ学ぶ余地があるようで、レッスン後も続けて“自主練”を行なっていたのがとても印象的だった。
ガズさんのレッスンは、もちろん技術的な指導なのだが、はたから見ていると、“ウクレレの楽しみ方”、もっと言えば、“音楽の楽しみ方”の本質を教えているようだ。
こうしたガズさんからの直の教えは、この旅の心に残る最良の思い出となるだけでなく、今後の人生における“音楽を楽しむ”という一つの人生カテゴリーの価値をグッと高める“最高のお土産”となったのではないかと思うのだ。
\ R A N K I N G /
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