現地の情報を仕入れるには、多少図々しくとも現地の人にダイレクトに聞くのが一番だ。
今回の件で言えば、特にベテラン木工職人の求人に関しては確かに難問だった。
これまでは主にWEBの求人サイトを活用してきたが、確かに反響が薄かったのだ。
これは、
① ターゲットがそこに居ない
② 募集の条件が不適切
③ 募集の文言が不適切
のいずれか、もしくは重複した複数の問題があるはずだが、こうした事を確認するためにも、現地の人の価値観から確認してもらうのが最も手っ取り早い訳だ。
①に関しては、複数の人から言われた事であるが、「WEBという手段自体は悪くないが、ローカルで年配の職人を探そうと思うならば、もっと“アナログな手段”を検討するのもアリかもしれない」という事だった。
具体的には、新聞の求人欄やビラ配り、張り紙広告などである。
新聞広告に関しては、日本と同様に求人のエリアに合った掲載が可能で、言うまでもなく、日本に比べてかなりの格安だ。
また、ビラ配りというのは、日本で言うところの繁華街でのビラ配りに近いイメージだが、ベトナムでは、大きな交差点などで信号待ちに溜まった沢山のバイクにビラを配りまくるという光景をしばしば見かけることがあり、まさにそれである。
そして、張り紙広告だが、確かトムさんの工場でも、常に手書きの求人広告が工場入り口に張り出されていた。
要するにスマホ大国であるベトナムでも、ターゲットによっては、特にローカルではこうした“アナログ的手法”が有効かもしれないという事だったのだ。
余談だが、後に兼松にこの件を相談した際、路面店舗に多くあるバインミー屋のバインミーの包み紙を広告に変えてもらうのはどうだろう?という案が兼松から出た。
なかなかのナイスアイデアで、淡路くん行きつけのバインミー屋で是非やってもらいたいと考えている。
また、②の条件面に関しては、今回ヒアリングした全員に言われた事でもあるが、常識的に考えて、ウチの待遇は“かなり良い方”であるという事だったので、問題はなさそうだった。
そして、③の「募集の文言」についてだが、これについては有益な情報と、思わぬ協力を得る事ができた。
先述の通り、私はこれまで培ってきた様々な人脈から有益な情報を得るべく奔走(?)したわけだが、この情報は、ベトナムオフィス創設の頃、私専属の通訳をお願いしていたトウさんという女性の通訳者によるものだった。
彼女はとにかく優秀で、大手の日系企業に勤めていた経験もあり、通訳で言えば私が知る中では5本の指に入るほどの腕前で、何より頭の回転がかなり早い。
また、私との共通点があり、それは尋常じゃない早口だという事だ。もちろん、私にとってはごく普通の速度だが。
彼女と話したのは数年ぶりだったが、その賢さは健在で、私の言いたい要点を瞬時に飲み込んでくれた。
そして、今や日系企業を相手とする通訳、翻訳会社を手がける様になった彼女から出たアドバイスは、「WEBによる募集で十分に対応できる」というものだった。
つまり、③の改善が成されれば十分な問い合わせは見込めるだろうという事だった。
そして、仕事ではなく友人として、ウチの通訳に、改善方法の指南とその監修をしてくれる事となったのだ。
そして、彼女の指導により改善された求人のPRは予想以上に大きな成果を上げ始める事となる。
\ R A N K I N G /
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