さて、本日は“ガズレシピ”の書籍版の発売日で、正午の発売開始より、既に多くのご注文を頂き、誠に嬉しい限りだ。
書籍の内容はアプリ版と同様なものとなるが、“紙”ならではの良さというのもまた格別なものだ。
余談だが、私の最近の読書といえば、もっぱら“Kindle”を活用しているのだが、元来“本屋好き”であるという性分もあり、たまに本屋に出かけては、ついつい大量の書籍を纏め買いをしてしまうという悪癖は、未だなかなか治る気配がない。
“紙”の書籍にはデジタルにはない特別な重みと趣があるからだ。
全くの私見で恐縮だが、私が本屋で本を買う理由はいくつかあり、内容そのものに対する興味はもちろん重要なのだが、何となくその本の“特別な存在感”に引き寄せられる事がある。
余談続きで恐縮だが、子供の頃に読んだ、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語(ネバーエンディング・ストーリー)』の中で、主人公のバスチアンが古本屋で手に入れた「はてしない物語」という本の装丁について、
「バスチアンは本を取り上げるとためつすがめつ眺めた。表紙はあかがね色の絹で、動かすとほのかに光った。パラパラとページをめくってみると、中は二色刷りになっていた。挿絵はないようだが、各章の始めに、きれいな大きい飾り文字があった。表紙をもう一度よく眺めてみると、二匹の蛇が描かれているのに気がついた。一匹は明るく、一匹は暗く描かれ、それぞれの尾を咬んで、楕円につながっていた。そして、その円の中に、一風変わった飾り文字で題名が記されていた。はてしない物語 と。」
と表現されており、そこで改めて自分が読んでいる本の装丁に目をやると、自分の手の中のハードカバーのその本は、まさにそのとおりの姿をしていて、一生心に残るであろう凄まじい感銘を受けた事をよく覚えている。
本の本としての佇まい、存在感というのはとても重要なのだという事だ。
そういう意味では、“書籍版ガズレシピ”は手前味噌で恐縮だが、そのデザイン、質感共に、なかなかの出来であると自負している。
手前味噌というのは、本書籍の表紙デザインは青山が担当し、楽譜の編集なども全て自社で行い、印刷は東映グループの印刷会社で行なったという事で、まさにチーム(身内)が一丸となって本書を創り上げたからだ。
そして、今回の本書は、先述の通り、ご購入いただいた方は実感していただけるだろうが、非常に上等な紙を使っており、質感が気持ち良いので、ご購入の際には是非マニアックに体感していただきたい。
また、紙の良さとして、当たり前な事だが、”メモる”事ができる。
私もYoutube動画でのガズさんのアドバイスなどの備忘録として、しっかりメモらしてもらう派なので、そういう意味でもとても重宝しそうだ。
肝心な中身に関しては、ガズさんの“あのノート”をほぼそのまま活字にしただけなので、当然、簡単バージョンだけでなく、カッコいいバージョンもそのままお楽しみいただく事ができる。
また、合間に入るガズさんのコラムももちろん面白い。
そして、サイズはB5サイズと通常の雑誌のサイズより、少し小さめで持ち運びにも便利なサイズとなっている。
欠点があるとすれば、ラフに扱う楽譜書籍としては、少しばかり仕様が豪華過ぎる事くらいかと思うが、是非実物を手にとっていただきたい。
次回
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