今日はようやく生産体制が整ってきつつあるベトナムから、ウクレレの製造工程の様子を映した画像や動画が届けられた。
創っているのは、レギュラーラインである「わがままウクレレ」と、”G-Order”よりご注文をいただいた「セミオーダーモデル」のウクレレだ。
本編の途中であるが、そちらを何点かご紹介したいと思う。
■ボディ材の木取り
木取り(=木材として切り出す)をする場合、セミオーダー品では「ブックマッチ」という手法を採る(※)。
ブックマッチとは、1枚の板を、魚を二枚におろすような要領で半分にスライスし、そこから本をパカッと開くように開いて1枚の板にする方法だ。
希少な木材からも充分な木材が取れるメリットがあり、木目は端正なシンメトリー(左右対称)の柄となる。
※註1)木材により異なる場合があります。
※註2)画像はセミオーダーモデルのアカシアです。
■ネック
ネックを切り出す場合に最も重要なポイントの1つである角度出し。角度は14°〜15°としている。
ネックの形状と重量はこだわりのポイントで、”握った時にしっくり来る”というフィーリングを最重要視している。
握った時に腕に感じる適度な重みと、手のひらに収まるやわらかなカーブの”しっくり感”を、ぜひ試してみてほしい。
■フィンガーボード
接着作業は時間との闘いであるが、丁寧に作業をしないとネックにまっすぐ貼り付けられなかったり、隙間ができてしまったりするため、見た目の美しさが損なわれないよう、繊細さも要求される。
■塗装
これは砥粉(トノコ:砥石の粉)で小さなすき間を埋める塗装法の一工程。これにより塗装をムラなく薄く美しく仕上げることが出来、木材が持つ響きのポテンシャルを妨げず最大限に引き出すことが出来る。
■フィンガーボード・フレットの仕上げ
プレイヤーが最も多く触れる場所の1つであるフィンガーボードとフレットは、1本1本スクレーパーで削り、さらにこのあとサイド部分をヤスリで磨いて微調整する。
ユーザーのファーストインプレッションを左右する箇所でもあり、神経を遣う工程の1つだ。
まだ他にもおっと思うような動画や写真が届いているので、引き続きご紹介したいと思う。
\ R A N K I N G /
ブログランキング参加中!
よろしければ下記2つのボタンをクリックしてください!当ブログに1票投票されます。