ベトナムでウクレレを創る!ドラマティックなビジネスストーリー。|G-Labo 公式ブログ

【ベトナムウクレレ by G-Labo】自分だけの物差しを研ぎ澄ます|vol.196

◆1つ前の記事: 【ベトナムウクレレ by G-Labo】社長の読書|vol.195
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GAZZLELE(ガズレレ)のオリジナルウクレレを、ウクレレ職人MOJA川上がベトナムに移住して創る!
G-Labo工場のリアルタイムストーリー – vol.196

昨日は魯山人の著書に関する読書のお話をしたが、その中で感じた、魯山人のエゴイストと言っても過言ではないほどの独特で強い言い回しから語られる“哲学や美学”について、それらは私が自身やスタッフの仕事に求める“仕事の在り方”にとても通ずるものがあると実感した。

批判を承知で敢えて言わせてもらうなら、あくまで自分や自社の仕事に限って言えばという事にしておくが、私は「お客様の要望にお応えする=良い仕事」とは思っていない。もっと言えば、「“良い形で”裏切りたい」とさえ思っている。

例えばWEB開発において競合が乱立するコンペなどの際に、営業が客からヒアリングをし、それを元に単純に相手の要求を満たす内容を提案したとしても、“客の要求通りであるだけ”の内容であれば、なかなか抜きん出て受注する事は難しい。

低レベルな争いにあっては”如何に要求を正確に理解して企画を取り纏めるか?”で何とかなる場合もあるだろうが、百戦錬磨の競合営業マンを相手にするとなると、客は当然として、競合他社の度肝すら抜く様な“必殺の内容”の提案を斜め上からできなくては、勝負にならないし、そもそも私的には“面白い仕事”にならないのだ。

【ベトナムウクレレ by G-Labo】自分だけの物差しを研ぎ澄ます|vol.196
もっと言えば、ここで客の想定を上回る提案ができれば、以降の仕事は企業対企業の“ポジショニング”という意味で、最高の形で進める事が出来ると思っている。

何故なら、相手からすれば「自分が想像できない事を想像し、創造することができるという相手」という認識の下での付き合いになるからだ。

そうなるためには、いくつか“コツ”がある。

第一に、客からヒアリングした内容というのは、1000ピースあるパズルの内のほんの数ピース、つまり“ヒント”に過ぎず、実際に完成形となるそのパズルの“最高な絵面”は、実は客の頭の中には存在しておらず、常にプロである自分達が、創造的に描き出さなければならないという意識を、常に強く持つ事だ。

【ベトナムウクレレ by G-Labo】自分だけの物差しを研ぎ澄ます|vol.196

そもそも、「相手は素人で自分達がプロである」という当たり前の意識が大事だという事でもある。

素人がプロ野球選手と野球で勝負しても、プロ格闘家と本気で試合しても絶対に勝てないのと同じ様に、WEB開発においても、素人のイメージがプロの出す結論を上回る事など、本来あってはならず、常にプロの提案が、プロとして客をあっと言わせる内容であるのが当然なのだという話だ。

そして、魯山人の話に戻るが、加えて必要となるのが、プロとしての拘りや個性だ。

言い換えれば、独特であっても、「これが最高」と言い切れるほどのはっきりとした“プロの物差し”を持つことが重要だと私は思っている。

皆さんは海外で寿司屋に行った事があるだろうか?

私は何度か行った事があるが、良くも悪くも、毎度「寿司=Sushi」ではないと痛感させられる。
ベトナムでも所謂日本人が寿司と認められるレベルの寿司屋もあれば、これは???と思うSushi屋もある。

以前に寿司職人の知り合いから、「LAで“とある寿司屋”に入ったが、あんなものは寿司じゃない」という話を聞いた事があったが、実のところその店は、地元では結構な有名店で、かなりファンの多いお店でもあった。

【ベトナムウクレレ by G-Labo】自分だけの物差しを研ぎ澄ます|vol.196

だからおそらく、単に味がどうこうのいう事ではなく、彼の寿司職人としての物差しをもって測った時に「NO」なのであろうと思う。

言いたいのは、どの物差しが良いとか悪いとかそういう話ではなく、そもそもプロとしての物差しがなければ、プロとしての企画や提案、モノづくりなどは、到底できないという、当たり前の話だ。

そして、研鑽により洗練された“プロの物差し”がなければ、世の中から支持される様な、“新しいモノ”や“サービス”を生み出す事は極めて難しいと思っている。

「独自のプロの物差し=企業の独自性、自信や誇り」となると考えているからだ。

【ベトナムウクレレ by G-Labo】自分だけの物差しを研ぎ澄ます|vol.196

G-Laboにおいてももちろん同様で、GAZZLELEの公式ブランドであるという事自体、相当に特別な事ではあるが、常にクリエイティブな提案をし続けるという前提で発足させたブランドであるので、100年以上続く、ウクレレ製造の文化の中にあっても、常に“独自の物差し”を磨き続けていなければならず、それは、単に技術を追求するだけでは全うできないであろうと実感している。

星の数ほどあるウクレレメーカーの中で、KAMAKAやMartinの様に100年続くブランドとして残るものは、どれだけ“優れたメーカー”が多かろうが、おそらく極わずかだろう。

GAZZLELEは、これまでの音楽の歴史の中で、初めは“異端”として発生した、ブルースやジャズ、ロックなどと同様に、いずれ“新しいジャンル”として認められるべく存在であると私は確信している。

同様に、G-Laboも、産声をあげたばかりの“新参ブランド”ではあるが、良い悪いは関係なく、既存のウクレレメーカーとは違うベクトルで、独自の価値観で突き進み、“新しくも普遍的な何か”を提案し続けたいと思っている。

ただ、100年後の結果が自分で見れないことだけが、残念でならないが。

次回
vol.197 に続く!


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takeshiueda
この記事を書いた人
上田 健志
1977年愛知県名古屋市生まれ。
大学卒業後、アパレル会社での勤務を経て2004年に法務系士業コンサルティング会社有限会社LEGAL SQUAREを設立。
IT分野での顧客サービスの需要の高まりに伴い、有限会社C-UNIT SQUAREに商号変更し、システム開発を中心とした事業を行う。
現在は「ビジネスをつくる」をテーマに、日本とベトナムで複数のマーケティングプロジェクトを手がけている。
現 株式会社C-UNIT SQUARE代表取締役社長。

ある日、趣味の1つであるウクレレを通じて、ウクレレYoutube「GAZZLELE」と出会う。GAZZ氏とビジネスアイデアをあれこれ語り合う中で、いつしか協業することに。
"ガズのわがままウクレレ"クラウドファンディングを皮切りに、オリジナルウクレレの製造工場「G-Labo」の設立、D2C販売モデルなど、様々なビジネスアイディアを成功に導くべく、日夜奮闘中!

株式会社C-UNIT SQUARE
https://www.c-unit.co.jp
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