ベトナムでウクレレを創る!ドラマティックなビジネスストーリー。|G-Labo 公式ブログ

【ベトナムウクレレ by G-Labo】【ベトナムウクレレ by G-Labo】課題は常に超えるためにある!G-Laboの抱える新たな課題とは?㉖|vol.190

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GAZZLELE(ガズレレ)のオリジナルウクレレを、ウクレレ職人MOJA川上がベトナムに移住して創る!
G-Labo工場のリアルタイムストーリー – vol.190

三つの“川上にしかできない作業”の内の最初の一つで、技術的というよりも“求めるべき品質”という感覚的な問題に取り掛かる中、納期に影響が出る“デッドライン”は刻一刻と迫っていた。

そのような状況で、体調の問題もあったかもしれないが、“求められれば必要な事には答える”という、消極的とも取れる川上の姿勢と対応に、兼松は構わず、淡路は悩んでいた。

淡路から話を聞くと、彼も川上に言いたい事はあるのだが、なかなか言い辛いというような様子で、仕事として言うべき事は言わなければならないという気持ちと、これまでの川上の苦労を間近で見てきた者としての思いや、純粋に彼の体調を気遣う気持ちなどが混在していて、自分が今どのように振る舞えば良いのか、分かりかねているといった感じであった。

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これまでの人間関係を考えれば、当然の反応であり、無理もないと私は思ったが、その上で、淡路に対して、このように助言した。

「言うべきだ」と思う事があるのであれば、言った方が良いと。
彼が目で見て、耳で聞いて、感じた事を伝えるべきだ。
そのままにしてはいけない。

遠くにいても状況は良く伝わってくるので、当然、私も川上としっかり話をするつもりでいたが、それとは別に、現場の生の意見は現場で聞くべきだ。

淡路からの言葉は、おそらく、その時の“川上自身を映し出す鏡”となるだろうし、外ではなく、内から出る切実な言葉であれば、川上も流石に耳を貸すだろうと思ったのだ。

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淡路は、自身が切実に捉えている現状を改めて川上に伝え、加えて具体的に何をして欲しいのかを伝えた。

実のところ、ベトナム人職人による“川上にしかできない作業”の第一関門の克服も光明が見えてきていたのだが、それでも、作業に少なからず遅れが出ている事に変わりはなかった。

そのような中、淡路からの言葉を受けた川上は、遂に動き始めた。そして、あっという間に、遅れ分の作業を“お釣り付き”でこなしてしまった。

もちろん、その仕事は完璧だ。

淡路の言葉を聞いて、彼がその時、どう感じたかまでは聞いていないが、それが切っ掛けで動き始めた事は間違いないだろう。

もちろん、これで全て元通りと行くほど、その後も決して甘くはないのだが、それでも、一つの明確な変化が得られた事はとても重要な事だった。

久しぶりに川上の集中した仕事を目の当たりにした淡路は、喜びのメッセージと共に、川上の仕事風景の写真を何枚か私に送ってきた。

これが、このまま良い流れのまま、良い方向に続いて行けば良いのだが、捻くれ者の私は、そう簡単に良い形で物事が進んでいかない事を良く知っていた。

次回
vol.191 に続く!


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takeshiueda
この記事を書いた人
上田 健志
1977年愛知県名古屋市生まれ。
大学卒業後、アパレル会社での勤務を経て2004年に法務系士業コンサルティング会社有限会社LEGAL SQUAREを設立。
IT分野での顧客サービスの需要の高まりに伴い、有限会社C-UNIT SQUAREに商号変更し、システム開発を中心とした事業を行う。
現在は「ビジネスをつくる」をテーマに、日本とベトナムで複数のマーケティングプロジェクトを手がけている。
現 株式会社C-UNIT SQUARE代表取締役社長。

ある日、趣味の1つであるウクレレを通じて、ウクレレYoutube「GAZZLELE」と出会う。GAZZ氏とビジネスアイデアをあれこれ語り合う中で、いつしか協業することに。
"ガズのわがままウクレレ"クラウドファンディングを皮切りに、オリジナルウクレレの製造工場「G-Labo」の設立、D2C販売モデルなど、様々なビジネスアイディアを成功に導くべく、日夜奮闘中!

株式会社C-UNIT SQUARE
https://www.c-unit.co.jp
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