以前にも話したが、生産管理というのは、間違いなくプロフェッショナルな技術が求められる専門業種だ。
生産を航海に例えるなら、まさに航海士の立場であり、経験値から得た視野の広さ、技量(機転の利き方)によって航海(生産活動)におけるリスクが随分と変わってくる。
例えば、全体のタスクを把握しきれていない状況というのは、航海図を持たずに航行に挑む様なものだし、把握できないというのは、そもそも航海図が読めず、航海のために必要な水深や、水路の状況、海岸地形などの情報を把握できない事に等しい。
だからまずは、生産における精度の高い航海図を作り、しっかりと全体を把握する事が肝要である。
改めてG-Labo工場の航海士に任命された「兼松」は、まずは真っ先にそれを実行しなければならないのだ。
当たり前だが、G-Labo工場において「完成された航海図」は無いので、これまでの兼松による作業工程の理解に加えて、改めて川上はもちろん、他のスタッフからのヒアリングや、各スタッフのスキルチェックを行うところから始めなければならない。
そこで重要となるのが、「円滑なコミュニケーション」だ。
しかし、問題なのは、先述の通り、現場側と管理側には少なからずの溝があるという事である。
一応言及しておくが、決して個人的に川上と兼松の仲が悪いわけでも、互いの得意とする仕事を認めていないわけでもない。
どちらかというと、それぞれがこれまで歩んできた道があまりに違うので、互いの世界観の擦り合わせが上手くできず、歯車が上手く噛み合わないといった感じだ。ある意味、仕事におけるコミュニケーションに関しては二人とも不器用なところがあるのである
そこで登場するのが、ブリッジ役の淡路というわけだ。
次回
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