いきなりで恐縮だが、私のモットーは“仕事も遊びも常に本気”で挑む事だ。
ウクレレを始めた時もそうだったが、“とりあえず試す”という事はせず、いきなり本気で挑む。
とりあえず、やると決めたら直ぐにウクレレ屋に行き、店員の勧めを真摯に聞きつつも、最終的には自身の直感を信じて、値段も見ずに、一番良いと思ったウクレレを買った。
レジで初めて値段を知って、あまりの高さに正直ビビったが、買った事に後悔は皆無だ。
ちなみに最初に買ったのは、Martinの2Kという、ハワイアンコアのコンサートモデルで、在庫が何本かある中、一際目立つカーリー(杢目の模様)の入った印象的な一本だ。
余談だが、以前書いたように、私が持っている何本かのウクレレを川上の参考用にと見てもらった事があったが、川上は渡したウクレレの中で、他にももっと高価なものや、おなじMartinの更に上位のモデルもあったのだが、このウクレレが一番良いと言っていた。
そういうわけで、おそらく買わなかったら間違いなく大きな後悔をしていたと思う。
そして、仕事の合間や、どれだけ疲れて帰って、今にも倒れそうな状況でもとにかく寝る前に少しでもウクレレを触るのが日課となった。
ベッドで知らぬ間にウクレレを抱えながら眠りこけてしまった事も何度かあった。
そして、出張の際には必ずウクレレを“旅のお供”に連れて行くのが定番にもなった。
もちろん、国内外問わずだ。
ウクレレが生活の一部に完全に溶け込んだ頃、これまで音楽など真面目にやった事がなかったにも関わらず、何となくだが楽譜も読めるようになり、簡単な曲なら、初見でも、何となくだが弾けるようになって来た。
それが楽しくて楽しくて仕方がなく、もっとウクレレが好きになった。
そして、ウクレレは完全に“我が人生の永遠の友”となったのだ。
ところが、最近そうした“私の本気”が災いした事件が起こった。
皆さんは、“ウォーキング・デッド”という海外ドラマをご覧になった事はあるだろうか?
ひと頃、私は仲の良いパートナー企業の社長と共にこのドラマにハマっていた。
そしてその延長線上で、このドラマに登場するちょっとアウトローな人気キャラ“ダリル”を演じる、“ノーマン・リーダス”という俳優が主役を務める「ライド with ノーマン・リーダス」というバイクのドキュメンタリー番組に、更にハマって行ったのである。
ちなみに、「ウォーキング・デッド」は超人気の海外ドラマなので既にご存知の方も多いと思うが、あまりにグロい描写が多いため、私は好きだが、ここでは敢えてお勧めはしないでおこうと思う。
「ライド with ノーマン・リーダス」の方は、単純にノーマンとその友人(ゲスト)が様々な場所をバイクで旅する番組だが、ウォーキング・デッドの役柄と180度異なり、ユーモアたっぷりで、人懐っこく、奔放で自由な雰囲気のノーマンの魅力をたっぷり味わえる。
それだけでなく、毎回代わる代わる登場するゲストも著名なアーティストから、ウォーキング・デッドの出演者をはじめとする有名な俳優、女優など、実にバラエティ豊かな面子が揃っている。
この面子の唯一の共通点は、“筋金入りのバイク野郎(女性もいるが)”という事だけなのだが、かなり個性的な人が多く、そこが妙に私のツボにはまってしまったのだ。
そして私は、この番組自体が壮大で面白いのはもちろんなのだが、そこに描かれるバイクを通じた“特別な人間関係”やバイクを通じてでしか味わえないであろう“特別な世界観”を自分も見てみたい、味わってみたいと、いつしか本気で考えるようになった。
そういうわけで、私は42歳の後半にして、本気でバイクにチャレンジしてみる事にした。
実際に、私だけでなく、この番組がきっかけでバイクに乗り始めた人が世界中に数多くいるという事だが、そうと決まれば、私も負けてはいられない。
タイトなスケジュールを調整して、とにかく、なるべく一日一回は教習が受けれる様に調整し、着々とその実現に向かっていった。
途中、コロナ問題による緊急事態宣言を受け、一月も教習が空いてしまった事もあったが、それでも何とかストレートで一度も課題の見きわめや検定に落とされる事なく、無事に教習を終える事ができた。
取得したのは中型の免許だったが、あまりにすんなり取れたので、調子に乗って、直ぐに大型の免許も取る事にした。
そして、これも二週間程度で無事にストレートで取得する事ができた。
そうして手に入れた大型バイクは、1200ccのハーレーダビッドソンだ。
と、ここまでは、極めて順調だった。
ところが、大型に乗り始めた私は、早く上手く、格好良く乗れる様になりたくて仕方がなかった。
というのも、教習所の大型バイク(CB750)とハーレーでは、全然勝手が違ったからだ。
乗ってみて初めてわかったが、いわゆるアメリカンのバイクというやつは、とにかく重くて曲がらない。
Uターンや狭い道での右左折がとても大変なのだ。
そこで、バイクの上手い同級生に頼みこんで、小旋回(Uターン)の練習を見てもらう事にした。
というのも、YouTubeでハーレーの小旋回のレクチャーをやっているチャンネルがあり、自分もそれにチャレンジしてみたいと思ったのだ。
やり方はパッと見には簡単で、単純にハンドルをフルで切った状態で円を書きながら曲がるというものだった。
何となくのイメージが持てたので、とりあえず、見本を見せてもらい、あまり深く考えず、実践してみる事にした。
初めてやったにしては、一応できたのだが、微妙にバンクセンサー(バイクを倒して走る時に車体をそれ以上倒すと危ないと教えてくれる突起のような物)を擦るのが気に入らない。
その点、友人にアドバイスを求めると、原因は”スピードが速すぎる”という事だった。
なので、今度はめちゃくちゃ減速して試してみたところ、その“事故”はいきなり起こった。
エンストをしかけて、慌ててアクセルを回しながらクラッチを繋いでしまったその瞬間、バイクが驚くほど加速して、吹っ飛んでしまったのだ。
その勢いのまま柵に激突し、滑りゆくバイクに何メートルか体を引き摺られてしまった。
バイクは大破し、左腕はもうボロボロの血塗れで、我に帰った時には、痛みで意識が朦朧としていた。
かくして、私は救急車のお世話になる事になったのだ。
ちなみに、吹っ飛んだ瞬間、その刹那の中で、観念と同時に、自分の軽はずみな行動の一切を物凄く後悔した。
それは一瞬であるはずなのに、不思議なほど長い時間に感じた事をよく覚えている。
この事故に関しては、後に多くの人から本気で怒られまくった。
流石の私も、この時ばかりは、平謝りするしかなかった。
そして、皆んなに言われたのは、「急ぎすぎ!もっとゆっくり上手くなれば良い!」という事だ。
ちなみに事故経験のあるガズさんからも、乗る前から散々注意を受けていたので、事故の報告の電話をかけるのが、正直後ろめたくて仕方がなかった。
何事も加減が必要だという事だ。
幸い怪我は、はじめに言われていたよりは、大した事なく、直ぐに日常生活に戻る事ができた。
そして、いろいろ苦労はしたが、バイクも元通りに復活した。
特にオチがある話でもなく恐縮だが、今回の教訓は“何事も加減と余裕が大事”だという事だ。
いずれにしても、人に心配や迷惑をかけるような遊び方をしては、“大人として失格”で“ダサい”という事だ。
そこだけは、大いに反省したい。
が、想定より多少ゆっくりになったとしても、せっかく出逢ったバイクという世界だ。
今回問題だったのは、バイクそのものではなく、あくまで“私自身”だったのだから、ウクレレと同様に、真の楽しさがわかるまで、続けてみたいと思う。
もちろん、くれぐれも“安全第一”にである。
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