私は“ガズのわがままウクレレ”を“究極のスタンダートウクレレ”だと思っている。
このウクレレは、ガズさんがこだわり抜いたプレーヤビリティを、厳選された素材と熟練の職人の技術により体現した、“紛れもない逸品”なのだ。
今日話したいのは、この究極のスタンダートである“ガズのわがままウクレレ”をど真ん中に置いた時、その上にあるべく“ハイエンド”と、その廉価版たる“ローエンド”とは一体どの様なモノがふさわしいのかという話である。
まず、ハイエンドだが、これは平たく言えば、“ユーザーの好みによる味付け”により決まるものであると私は考えている。
好みにより、しょっぱさが欲しければ、塩か醤油をかければ良いし、甘みが欲しければ、好みにあった甘味料を加えれば良い。そうする事で、最高な素材をより自分好みに味わう事ができるのだ。
ただし、最高な素材に使うための調味料である。もちろんそれに見合った“厳選された素材”を使うべきだ。
また、誤ってかけ過ぎたり、素材の味そのものを壊してしまうような組み合わせをしてしまってはとても勿体無い。
だから、G-Laboの出したハイエンドの結論は“セミオーダー”となったのである。
川上の目利きやセンスにより厳選された素材や仕様から、ユーザー自身の好みに合わせて選択して組み合わせる事で、よりそのユーザーの好みにあった“至高の一本”が出来上がるというわけだ。
音に関わるトップ材やサイド材の選択はもちろん、ロゴマークやポジションマーク、バインディングといった装飾(ビジュアル)に関わるものの選択も可能だ。
自分で選んだ素材や仕様で作り上げた自分だけの一本である。
音も見た目もより自分好みに近づくのである。間違いなく愛さずにはいられないだろう。
このセミオーダーは実は既にスタンバイ済みであるので、明日のvol.100で正式にサービスインの告知をさせて頂く。
次にローエンドだが、こちらは現在思案中だが、ただの廉価版では、もちろん面白くない。
思案中の段階なので、断言はできないが、私は以前にガズさんから聞いた廉価版のコンセプトが一番しっくりくると思っている。
それは、“とにかく弾きやすいウクレレ”であるという事だ。
もちろん、我々の考える鳴り(ボリューム)や音質などの基準を満たすものとなるだろうが、何かのバロメーターを下げてでも、極端に弾きやすいウクレレが良いのではないかと考えている。
味は普通だが、健康にはものすごく良いとか、デザインは普通だが異常に丈夫だとか、そういう偏りが実感できるレベルでの弾きやすさを求めるのも面白いだろうと考えているわけだ。
このローエンドのターゲットは明確だ。
いわゆる入門者で、とりあえず何でも良いからウクレレが欲しいという人だ。
しかし、我々はこだわりを持ったメーカーだ。だからと言って何でも良いという訳にはいかない。
というよりも、入門者にこそ、明確なG-Labo(メーカー)からのメッセージを伝えたい。
我々がローエンドに込めるメッセージはただ一つだ。様々あるロープライスなウクレレの中で“最もウクレレを好きになれるウクレレ”は我々のウクレレであるという事だ。
最も弾きやすいというのは、ユーザーのストレスを最も解消する手段である。
我々のウクレレを使う事により、弾きにくさというストレスを感じずに、最も純粋にウクレレを楽しんでもらえる。そんなウクレレを創りたいのだ。
このローエンドの想定価格は1万円前後を考えている。
以前にGAZZLELEから販売されていたモデルもそれに近い価格で販売されていたが、自社工場ではないため、仕様の調整に限界があり、最終的にガズさん自身が一本一本手を加えて、素晴らしい弾きやすさを実現していた。
しかし、自社工場ではない上に、直接の提携工場というわけでもなかったので、品質やコストのバランスを管理、維持する事が難しく、非常に惜しまれつつも販売が困難となってしまったのである。
ならば、GAZZLELEから派生したブランドであるG-Laboで、G-Laboなりのやり方で再度そのコンセプトを追求してみるのも面白いと考えるのが道理である。
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