ベトナムでウクレレを創る!ドラマティックなビジネスストーリー。|G-Labo 公式ブログ

【ベトナムウクレレ by G-Labo】 モノの価値を決めるのは? vol.98

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GAZZLELE”ガズ”モデルのオリジナルウクレレを、ウクレレビルダーMOJA川上がベトナムに移住して創る!
G-Labo誕生ストーリー – vol.98

突然だが、“カランメソッド”という英語の学習法を知っているだろうか?

詳細はこの話の主旨から外れるので割愛するが、ざっくり言うと、先生が延々と英語で質問しまくり、それに生徒が瞬発的に正しい文法と発音で返答していくという学習法だ。

故あって、私もこの学習法を試してみた事があるのだが、その先生からの質問の中で、「ロールス・ロイスとスズキはどちらが価値があるか?」と問われた事がある。

【ベトナムウクレレ by G-Labo】 モノの価値を決めるのは? vol.98
単純に金銭的価値を問われているものなので、素直にロールス・ロイスと答えるべきところなのだが、私は穿った性格の持ち主なので、本当に価値があるのはどちらなのか?と、一呼吸ほど考えてしまったのを良く覚えている。

“モノの価値”というのは実に不安定で不可解で興味深い。

ロレックスに「エクスプローラーⅠ」というモデルがあるが、私の大学時代にキムタクがドラマで着用した事により異常なまでの人気を博し、その相場価格は、何と定価の2倍を超えた。

【ベトナムウクレレ by G-Labo】 モノの価値を決めるのは? vol.98

言ってみれば、”キムタクが着用した”という付加価値だけで、時計の仕様や性能が変わらなくても、その高価な時計が定価であればさらにもう一本買えるほどの価値の上昇を見せたのである。これはすごい事だ。

更に言えば、馬鹿みたいに流通価格が高騰した中古のみならず、新品も全くお目にかかれないほどの品薄となったのである。

こうした効果は、どれだけ広告宣伝費を掛けようとも、作為的に実現する事はなかなか難しいだろう。

当時のキムタク人気の凄さを象徴する出来事ではあるが、まるで魔法に掛かったように“モノの価値が倍化”するという現象は、一経営者としては非常に興味深いところだ。

もっとも、何が面白いかと言えば、私も時計はそこそこ好きなのだが、何故かキムタク効果を受けて相場が倍化したエクスプローラーⅠには、全くと言って良いほど興味がそそられなかったという事だ。

モノの価値、ヒトの価値観については話したい事が山ほどあるのだが、ここはG-Laboのオフィシャルブログなので、“ウクレレの話”をしよう。

実は“ガズのわがままウクレレ”の購入者の方々から、購入後のレビューや礼状的なメッセージを頂く事が多いのだが、良く言われるのは、このウクレレには「他メーカーのハイエンドモデルと同等以上の価値がある」という大変ありがたい言葉だ。

これは、我々メーカーが目標として設定している価値そのものであるので、そう感じていただける事は、素直にとても喜ばしい事だ。

【ベトナムウクレレ by G-Labo】 モノの価値を決めるのは? vol.98

いやらしい話で恐縮だが、我々のウクレレの価格はモデルにより異なるものの大体4〜5万円代であるが、モノのクオリティとしての競合は、大体10万円以上の他社製品を想定している。

つまり、世間では10万円以上で売られているであろう品質の製品を、4〜5万円代で買えるという事で、お得に思っていただけるはずであろう価格設定なのだ。

我々としては、一種の“価格破壊”、“相場破壊”を狙っているところでもある。

しかし、品質を度外視して価格のみに注目すれば、2〜3万円のウクレレもあれば、1万円以下で買えるウクレレもある。

そのため、ユーザーへの認知がある程度進むまでは、このウクレレがどういうウクレレなのか知る術がないため、高いのか安いのか、世間の価値観が定まらないというわけだ。

もちろん、ガズさんの発信力と信用力によって、売り出しスタートの段階からかなり好調な滑り出しとなってはいたのだが、実はここ最近になって、急激に需要が増えたと実感している。

密かに受注できる数量を上げていたにも関わらず、何と即日で、予約販売枠が完売となってしまうようになったのである。

それは、主にSNSやYouTubeのコメントに投稿される口コミ情報(レビュー)が増え、あちらこちらでそうした情報を見かけるようになった事で、認知が加速したという事も要因の一つだと分析している。

キムタクの時計の話ではないが、モノの価値とは相場で決まる。

相場とは世間の価値観から生まれる。

今のこの風潮が、我々が設定したわがままウクレレの品質対価格のバランスについて自然に理解が進んだ結果という事であれば、これほど喜ばしい事はない。

そしてそれは、ガズのわがままウクレレに対する”世間の価値観”がある程度定まってきた事を意味するのだ。

そうした今であれば、“新たな価値”を提案したとしても、曖昧に捉えられてしまうリスクはグッと引き下がっており、むしろ伝わり易いはずだ。

そういうわけで、次号、「ガズのわがままウクレレ」とは“全く違うコンセプト”の“新しい取り組み”を正式に発表したいと思う。

次回「G-Laboの新たな取り組み」に続く!


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takeshiueda
この記事を書いた人
上田 健志
1977年愛知県名古屋市生まれ。
大学卒業後、アパレル会社での勤務を経て2004年に法務系士業コンサルティング会社有限会社LEGAL SQUAREを設立。
IT分野での顧客サービスの需要の高まりに伴い、有限会社C-UNIT SQUAREに商号変更し、システム開発を中心とした事業を行う。
現在は「ビジネスをつくる」をテーマに、日本とベトナムで複数のマーケティングプロジェクトを手がけている。
現 株式会社C-UNIT SQUARE代表取締役社長。

ある日、趣味の1つであるウクレレを通じて、ウクレレYoutube「GAZZLELE」と出会う。GAZZ氏とビジネスアイデアをあれこれ語り合う中で、いつしか協業することに。
"ガズのわがままウクレレ"クラウドファンディングを皮切りに、オリジナルウクレレの製造工場「G-Labo」の設立、D2C販売モデルなど、様々なビジネスアイディアを成功に導くべく、日夜奮闘中!

株式会社C-UNIT SQUARE
https://www.c-unit.co.jp
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