さて、シビアな話が続きそうなので、少し趣向の違う話をしようと思う。
今回お話しするのは川上工場の“招かれざる訪問者達”についてである。
招かれざるというよりも、実際にはそもそも招く事が出来ない。何故なら彼らはヒトではないからだ。そう、彼らは爬虫類なのだ。
そもそも、イリエワニやキングコブラなどの“有名人”に始まり、ベトナムは世界でも有数の”爬虫類の宝庫”だ。
そして、私は幼少の頃から爬虫類が大好きなのである。
昔、実家の庭の垣根に“アオダイショウ”が大発生し、あまりの数の多さに駆除を業者にお願いしなければならないという事態に陥った事があった。
結果的に捕獲された蛇は全部で20匹以上いたのだが、半数は私自身が素手で捕獲した。業者にも”名人”と言われたほどの腕前だったのだ。
おそらく、水曜スペシャルの“川口探検隊”の影響だと思うが、“蛇を捕まえる”という行為がとても格好良く思えて楽しかったのだろう。
私が小学生の頃、愛知県でも有数の紅葉スポットである香嵐渓という所に「香嵐渓ヘビセンター」という施設があったのだが、今では動物愛護の観点から絶対にやってはならない“コブラ対マングース”の戦いをそこで観戦する事が、当時の私の“ささやかな憧れ”だった。
初めてセンターを訪れた際に、自分の体の数倍はある“ニシキヘビ”を首に巻いて写真をとった時の感動は今も忘れない。
そしてお土産で買った蛇の図鑑が書かれた下敷きは、当時の私にとって最高の宝物だったのだ。
そんな私が川上工場を訪れた際に出会ったのが、「ベトナムクシトカゲ」である。
このトカゲは、ユさんが女子トイレで発見した。そして、私の指示の下、淡路くんが捕まえたのだ。
捕獲当時は名前がわからなかったが、後に調べてそれが「ベトナムクシトカゲ」である事がわかった。
まだ子供だったようだが、それでも淡路くんのはめたグローブをガッチリ噛み付いて話さない野生の獰猛さは素晴らしいものがあった。
ベトナムクシトカゲの捕獲に興奮した私に、川上が更なる朗報を聞かせてくれた。それも二つもだ。
一つは、何とベトナムクシトカゲの成体が工場敷地の木の上で発見された事があるという事だった。写真を見せてもらったが、とても立派な姿だった。
そして、もう一つのビッグニュースこそが重要だ。何と“真緑の蛇”が工場に現れたというのである。
ネットですぐさま調べて見た結果、「グリーンピットバイパー」というヘビの名前が出てきた。何とハブの仲間で、なかなか凶暴な奴だ。
ハブと言えば、日本では沖縄が有名だが、コイツはかなりやばいヘビだ。
毒性も凄まじいが、それ以上に恐ろしいのはその攻撃範囲と敵の捕捉能力である。
簡単に言えば、ハブは高振動数の音波の感知能力と”ピット器官”という温度を感知する能力で、360度全ての方向の相手を捕捉し、しかも自分の体長と同じ距離の範囲を攻撃できるのだ。これは前方のみ、しかも頭を持ち上げた分だけしか攻撃範囲がないコブラよりも、はるかにハイスペックなのである。
そのハブの仲間の、しかも真緑のヤツが現れたとあっては、これは最早ただ事ではない。
早速、川上から発見当時の写真を見せてもらったところ、残念ながら「グリーンピットバイパー」ではない事はすぐに判明した。
しかし、その正体は実は“更なるレア物”だったのである。
その名は「ライノラットスネーク」だ。
このヘビの最大の特徴は口元に大きく尖った角がある事だ。
この特徴により、写真からも一目でライノラットスネークである事がわかる。とても温厚なヘビだ。
そして、何が驚きかと言えば、このヘビは実は“幻のヘビ”と謳われており、かなりの“希少種”であるという事である。
ライノラットスネークは飼育用に養殖されているが、それでも実はかなり“お高い”ヘビなのだ。ネットで調べたところ、何と1匹¥68,000で売られている。
ちなみにベトナムクシトカゲもペット用として売られているのだが、丁度10分の1の¥6,800だった。
つまり、金銭的な意味でも、まごう事なき“お宝発見”だったのである。
まさにベトナム恐るべしである。
いつか、私自身の目でも是非確認できればと切に願っている。
という事で、たまには“おバカな話題”を暴走気味に描いてみたが、いかがだっただろうか?
たまの事なので、どうかご容赦願えれば幸いである。
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