今日は再び、ベトナムの淡路から送られてきた製造工程の写真の中から、2つの写真をピックアップしてご紹介したいと思う。
まず1つ目はこちらである。
材木をカットしていると、時折こんなものを見つけるそうだ。
皆さんは、この写真に写っているものが何だかお分かりになるだろうか?
これはある意味では、“ベトナムならではのもの“と言えるかもしれない。
淡路が製材をしていると、まれにこの様な木材に出会うという。
答えは「弾丸」だ。
川上曰く、日本国内で以前、狩猟に使われる散弾銃がの弾が入った木材を見たことはあるそうだが、この様なタイプのものは初めて見たということである。
樹木の寿命は、人間より遥かに長い。
わがままウクレレの材料となる、直径2mを超す様な大木であれば尚更だ。
この弾丸がベトナム戦争の時のものなのか、あるいは単純に猟銃の弾なのか、もちろんはっきりしたことはわからないが、ベトナムという国の歴史、連綿と続く人々の営みの歴史、そしてそれを人よりも遥かに長いスケールの中で見守ってきた樹々の持つ歴史が、この木材からふと垣間見えるような気がするのである。
続いてはこちらの写真だ。
わがままウクレレを塗装後、乾燥させている様子であるが、何かにお気づきにならないだろうか?
よく見ると、ヘッドにもボディにも光沢があるのがおわかりいただけると思う。
わがままウクレレは通常マット仕上げなので、この様に光沢のあるグロス塗装で世に出ることは基本的には無い。
種明かしをすれば、わがままウクレレの塗装は通常何回かに分けて行っており、これはその途中の段階なのである。
塗装の過程の中で、すべてのわがままウクレレは一旦、この様な光沢のある姿になる。
その後、乾燥、再塗装などいくつかのステップを経て、ツヤツヤの状態から、あのマット仕上げの状態となるのだ。
塗装を手がけるのはこのブログでもお馴染み、塗装職人のロンさんである。
わがままウクレレの特徴の1つでもある、アカシアの優しい風合いを引き立てるマット塗装はもちろん、艶やかなグロス塗装から、以前少しご紹介した、華やかでエキゾチックなカラー塗装まで、自在にこなす腕利きの熟練塗装職人だ。
この技術を活かしたわがままウクレレのカラーリングモデルも、少しでも早く皆さんにご紹介できるよう、目下準備中であるので、どうか今しばらくお楽しみにお待ちいただければと思う。
そんな訳で、今日は材木カットと塗装の2セクションの様子をお届けさせていただいた。
他にもこうした写真は日々送られてくるので、また折を見てご案内させていただければと思う。
次回
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