G-Laboの新たな課題を克服するために最も重要な事は、問題を「点」ではなく「線」で捉えて解決を試みる事だ。
つまり、一つ一つの課題を個別に取り上げて、真面目に一つ一つ分析と考察、そして議論を重ねる様なやり方は、時間があれば教育材料としてあり得なくもないが、今の様な時間的に余裕の無い、差し迫った状況下では非効率で全くの時間の無駄という事だ。
だから、全ての課題を真正面からクリアするというよりも、これまでの文化や慣習を形成してきたルールそのものを根底から書き換える方が遥かに効率的だ。有り体に言えば、「大鉈を振るう」というやつだ。
これはもちろん、書き換えるルールそのものも重要だが、これまで工場内で悪夢の様に続いてきた悪い流れが、これから展開される施策によって一掃され、「状況が一変する」という期待感を工場全体にもたらすための演出としても非常に重要なのだ。
そして、それを実行するための段取りがとても重要で、まずは外堀をしっかりと埋める事が肝要だ。
そこで、川上が休みをとっている僅かな時間の中で、まず行ったのは、淡路、兼松、私、そしてガズさんの4人での緊急ミーティングだ。
元々どれだけネガティブな事でも、工場の事で隠し事など特に持った事も無いが、こういう問題解決の序盤戦のタイミングでガズさんがミーティングに加わる事は珍しい。
超がつくほどポジティブなエネルギーを持ったガズさんの参戦は、モチベーションが上がるとか鼓舞という意味でも非常にありがたい事なのだが、今回参加してもらった最大の理由は別にあった。
そもそも今回のミーティングの意図は、それぞれの持つ物差しの尺度を擦り合わせるだけでなく、「全く新しい共通な尺度の物差し」を創り出す事にあった。
そのため、このソリューションに強い思い入れがあり、工場に対して客観的な視点を持ち、はっきりと持論が展開できる、私以外の客観性のある第三者の物差し(尺度)がどうしても必要だったのである。
次回
\ R A N K I N G /
ブログランキング参加中!
よろしければ下記2つのボタンをクリックしてください!当ブログに1票投票されます。