ローエンドモデルを実現するのに、一番の課題となるのは、“どこで作るのか?”だ。
実のところ、G-Laboの工場のあるベトナムでのスタートというのは、かなりハードルが高い。
何故なら大量生産に向いている工場がそもそも少ないからだ。
というのも、ベトナムの工場の多くは職人の手作業に依存して成り立つところが大きい。だから大量生産となると単純な人海戦術となってしまい、日本人が求めるクオリティを均一に維持しての生産というのが非常に難しいのだ。
また、職人の人海戦術となれば、いくら日本と比べて低賃金であるとはいえ、当然にコストがかさんでしまい、想定する価格帯での上代設定が極めて難しくなってしまうわけだ。
つまり、初めから大量生産に適した、生産ラインのオートメーション化が進んでいる工場と提携するのが、最も手っ取り早いという事なのである。
はっきり断言できるが、”モノのクオリティという面で言えば、機械が職人の手作業に勝てるという事はありえない。
しかし、単純な生産力という事であれば、人の手よりも圧倒的に機械の方が優っているというわけだ。
今回求められているのは、圧倒的な“ローコスト大量生産”だ。そして、こうした事が実現できる工場が多くある国と言えば、言うまでもなく“中国”である。
中国といえば、私の中ではかなりの曰くつきの国だ。
昔、台湾のSo-netの社長の仲介を受け、中国最大手の通信会社とIT事業の提携の話が持ち上がったのだが、最悪のタイミングで尖閣諸島問題が過熱してしまい、見事に土壇場で“おじゃん”となってしまったのだ。
その時の損失額は今思い出すだけでも恐ろしい。まさしくトラウマだ。
とはいえ、その時に培った人脈や、中国在住の大手商社に勤める友人、その他ネットから情報を拾いまくり、まずはベトナムと同様に提携候補のリストアップを行った。
そして、上海郊外や深セン、大連など様々なエリアで10社ほどの候補が挙がったわけだが、やる事は基本的にベトナムで提携工場を探した際と同様で、まずは、サンプル製作を依頼するという事だ。
ただし、今回は純粋に各社の製品の標準的なクオリティを見極める事が目的だったため、それらの工場が普段生産しているウクレレ数本をまずは送ってもらう事にした。
しかし、何とこの段階で、残念ながら10社の内9社は、対応面のレスポンスの悪さや、根本的な品質の悪さにより脱落してしまった。
しかし、残った1社だけは、課題はあるものの、なかなかのクオリティの製品を送り出してきたのである。
そこで我々は、その会社に早速作ってもらいたいモデルのサンプルを送り、現在はその試作品の出来上がりを待つというステータスとなっているわけだ。
\ R A N K I N G /
ブログランキング参加中!
よろしければ下記2つのボタンをクリックしてください!当ブログに1票投票されます。
いいね!@人気ブログランキング > 社長ブログ【現在5位!】