例の“サウナ化問題”に見舞われながらも、何とかテト明けから新しいスタートを切る事となった新工場に、いよいよあの“インターンシップ生”の“淡路くん”がやって来るた。
工場は一応の引越しは終えていたものの、まだ整理などの残作業が残っており、それらが整ってからのインターン開始と我々は考えていたが、本人たっての希望もあり、また、大変ありがたい事に、彼からそうした残作業も手伝いたいという申し出を受けた事もあり、このタイミングからの“参戦”となったのだ。
彼は一言で言うならば、相当“面白いキャラクター”の持ち主だ。
ガズさんに倣ってか、このインターンシップをきっかけに、彼は自撮りの動画撮影による動画配信を始めていた。それ自体はもちろん、素人感丸出しで非常に“辿々しい”ものではあるのだが、彼特有の真っ直ぐさと“天然な面白さ”がよく伝わるシーンがいくつかあった。
例えば、ベトナムに向かう飛行機の出発が遅れ、何とかトランジットに間に合わせるために、台湾の国際空港でCAや空港職員に必死で時間や手順を聞きまくり、汗まみれになりながら全力で奔走する動画などもあがっているのだが、無作為に撮影されているが故に非常に生々しくて面白い。
しかも、実は“時差を計算に入れていなかった”だけで、実際には“全然まだ間に合う時間”であったという“天然の秀逸なオチ付き”である。
彼のような面白いキャラが新工場に加わる事となり、どのような化学変化が起こるのか大変見ものであるわけだが、彼がまず頼りになったのは、なかなかの“怪力の持ち主”であったという事だ。
工場の整理のため、かなり重たい木材を運ばなければならなかったのだが、川上と兼松が二人掛かりでやっと持てるような大物を彼はたった一人で持ち上げる事ができる。
また、驚かされたのは、そのコミュニケーション能力の高さである。
言葉は当然日本語しか話せないのだが、彼は天然であっという間にベトナム人スタッフとも馴染む事ができた。
ところが、彼の“コミュ力の高さ”はそんなものでは収まらなかった。彼はマンションから工場までの15分ほどの道のりを徒歩で毎日通っており、朝食に路面で売られているバインミーを買うのが日課なのだが、ある時、帰り道にそのバインミー屋の主人に誘われて、そのまま“仲間内の飲み会”に参加して来たと言うのである。
常連とはいえ、あまりよく知らない人について行く行為はリスキーなので、もちろんオススメとは言えないが、なかなかやれる事ではない。ましてや、言葉が全く通じない異国の地であればなおさらだ。
余談だが、私は彼のこのエピソードを聞いた時、真っ先に思い浮かんだのは、世界の果てまでイッテQの出川哲郎だった。
一つ言えることは、彼が大概の事には物怖じしない、大いなる好奇心の持ち主であり、行動力の塊であるという事だ。
そして、何より、人種の壁を全く感じておらず、人が好きで、ベトナム人ももちろん大好きであるという事だ。この一点こそが、彼がこの地で働く上で、最大の長所であり、武器となるのである。
そんな彼の登場は、新工場に少なからず“様々な変化”をもたらして行く事となる。
\ R A N K I N G /
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