コロナ問題により、遠隔でのミーティングの機会が増え、以前は週の半分以上を占めていた東京における実地での活動は随分減ってしまった。
故に地元である“名古屋”での活動が中心となっているのだが、名古屋での主たる移動手段は電車ではなく「車」だ。
改めて思い返してみると、大学時代に初めて車を手に入れて以降、免停期間などを除き、市内での移動はほとんど公共交通機関を使っていなかった事に気付き、驚かされる。
冷静に考えてみると、例えば通っていた高校だが、バスと電車を乗り継ぎ、当時は約一時間余りの通学時間を要していたが、車で行けば、30分とかからない距離だ。
大学に至っては、同じくバスと電車で1時間半以上と、新幹線であれば名古屋から東京まで行けるほどの時間を費やしていたが、車があれば、およそ半分程度の時間で辿り着くことができる。
それだけ交通インフラが、東京と比べて、些かよろしくないという話であり、名古屋において如何に車が便利な乗り物であるかという話でもある。
とにかく、大人が名古屋で活動するには、車は必要不可欠であるという事だ。
車と言えば、コロナ問題の影響もあり、最近はある種の“部屋”、それもとびきりの“プライベートルーム”であるかの様な扱われ方がされているのをしばしば耳にする様になった。
しかし、私は生まれも育ちも“車大国”の名古屋で“生粋の名古屋人”だ。こうなる前から車における居住空間については様々なシーンで活用していた。
知っている人からすれば、少し古めかしい言葉に聞こえるかもしれないが、「ノマド」という言葉が流行った時期があった。
ノマドとは、英語で「nomad」という事で、元来「遊牧民」や「放浪者」という意味の言葉だったが、近年では、時間や場所にとらわれず働く様という意味で使われており、その様に働く人は“ノマドワーカー”などと呼ばれている。
私自身は別にノマドワーカーというわけではないが、こと車の利用法という事に関して言えば、近いものがある。
車の中で、PCの電源が取れて、インターネットに接続できれば、それはもう立派なプライベートオフィスなのだ。
集中を欠くので、私的には仕事中はあまりやらないが、欲しければ、それなりに素晴らしい音響で好きな音楽を聞く事もできるし、ちょうど良い場所にあるドリンクホルダーに大好きなコーラを備える事も出来て、とても便利だ。
何より、移動によりロケーションを選べるのも良い。
そして、私にとって、この特別なプライベートルームでの最も貴重で重要な活用方法は、誰にも邪魔されず、“ウクレレを楽しむ事”だった。
東京を中心とした活動下で、すっかり車の内装オブジェと化してしまっていたウクレレは、奇しくもコロナ問題により、本来の役割を取り戻した。
緊張感に満ち溢れた多忙な一週間であったが、仕事と仕事の僅かな合間に味わえる、完全プライベートで“贅沢な時間”が取り戻せた事は、最近では「ウクレレ=仕事」となってしまっていた自分にとって、非常に価値のある事だった。そして、改めて一ユーザーとしてのウクレレの素晴らしさと癒しの効果が実感できた。
今後どれだけ多忙な状況になっても、この贅沢な時間の価値を決して忘れたくないものだ。
次回
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